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忘れへんうちに 旅編では、イラン、フランス南西部のオクシタニー地方の旅に続いて、南イタリアの旅を記載し始めました。
その中で興味のある事柄については、詳しくこちらに記事にします。

2020/05/14

ローマ国立博物館(マッシモ宮) フレスコ画


リウィアの別荘の四面に庭園画が描かれた部屋のフレスコ画をそのまま展示している部屋を見た後は、フレスコ画やモザイクなどが各室に展示されているのを、あちらへこちらへと見学していった。

リュネットのフレスコ画 前30年頃 第2様式後期
説明パネルは、これらのリュネットは、20世紀初期に発見されたモルルーポの墓の壁面より剥がしたものである。
墓は、凝灰岩を掘った長方形の空間(3.77X1.72m)で、ヴォールト状の天井にコッチョペーストの床だった。後ろの壁は骨壺を安置した壁龕、左右の側壁には、ベンチのある小部屋があって、棺床かも知れないという。
コッチョペーストとは、レンガ片を骨材にしたモルタルのこと。
上は右アルコーブのもので、有翼の女性の足が植物になっているという。
足から伸びた蔓草は、ほぼ左右対称に描かれている。セイレンの尾が左右に分かれたりするが、その起源はいつ頃だったかな🙄こういうのがケルトやロマネスクの柱頭彫刻などへと受け継がれていったのだろうか。
下は左アルコーブのもので、神話の場面を表す。レアンドロスがヘレスポントスの対岸に泳いでいる。ヘーローがともす塔の灯りを頼りに渡っていたが、ある夜、風に吹かれて灯りが消え、方向を見失って溺死した。ヘーローは夜明けに砂浜に彼の亡骸を見て、自殺したという。
ヘレスポントスは現在のダーダネルス海峡。
下は2羽のスズメの間の3羽のアヒル、
上は2羽のバンの間にあるのは透明なガラスの器で、東方の瓶や身繕いの道具が入っているという。

フレスコ画 後4世紀第1四半期 ローマ出土
戦いの女神アテナイの手に乗る勝利の女神ニケ?アテナイのどっしりとした倚像。

女神?たちのフレスコ画 後4世紀前半 ローマの邸宅出土

ローマ、河の港サン・パオロ近くで出土したフレスコ画

海洋生物のフレスコ画断片 後125-150年頃 E室出土
左より
中央の2人が舟をあやつり、その両側で網を揚げているのかな。舟には絵画が描かれ、舟の影が海面に映るとう細かい描写。
イルカは向こうから寄ってくるほど人なつっこいのに、この時代の絵画では悪者のように描かれる。
右端の舟は3人でこいでいる。
魚は生きて泳いでいるというよりも、浜に打ち上げられているような描き方だ。

フレスコ 海馬に乗るネレイド 後2世紀第2四半期 C室出土
説明パネルは、神話ではネレイドは航海の守護神で、海馬に乗っている。ローマ時代は特に浴場の建物に描かれたという。

ウツボとロブスターに掴みかかるタコ 2面 後1世紀第2四半期
ウツボとロブスターに掴みかかるタコ。そのまわりにはボラの類いが逃げようとしている。このような図柄のモザイクはアレクサンドロスの時代に起源があるという。
こちらも同じテーマだが、魚たちの向きが逆

ジャニコロ丘(バチカン市国の南にある)の墓地
説明パネルは、ジャニコロ丘の西斜面のヴィッラ・ドリア・パンフィリは、長い時代は葡萄畑だったが、その下に共和制後期から帝政ローマ時代の墓地群が発掘された。
Caius Scribonius Menophilusの遺骨安置所のフレスコ画が発見されたという。
当時は火葬だった。カエサルもフォロ・ロマーノで荼毘にふされた。
骨壺がアーチ形の小壁龕に納められている。
平面図 
集合住宅のようで、何か今風な墓所。
説明パネルは、壁龕の列の間に、長閑な田園風景が描かれている。鳥や果物、神話の場面、陽気な場面。図像のモティーフもまた当時の室内に見つけることができる。風景画はヴィッラ・ファルネジーナのものと比較できる。田園生活、神殿、聖なる木、旅人、巡礼者、プリアプスやパンそして自然崇拝由来の像などがあるという。
右上 
上は日常生活の各場面だろうが、何を表現しているのかは不明。
下段では、獣に襲われる鶏と、逃げる雄鶏。
右下
ワニに負われるクピドたち。これもナイルの風景。
アーチの下には名前を書く枠もある。

上が日常生活の各場面、その下の段には、家畜、一番下には花が描かれている。
右上
上は戦いの場面、下にはうずくまって草を食むシカ。
いろんな形で残っている。
右パネル
何が描かれているのかわからないものもあるが、三段目は郊外の丘の上でくつろぐ人々。四段目は競技だろうか。
左上は舟に乗るクピドたちとカバまたはゾウ。ナイルの風景
右は収穫した果実を狙う鳥たち。その描写が真に迫っているのは、実際にそんな鳥たちを見慣れているからだろう。それが見たことのない「ナイルの風景」との違い。

葡萄の収穫?その下にはよく登場する建物。その下は小石の上でさえずる小鳥、そして最下段には草むらにしゃがむカモ。
石の上でさえずる小鳥しかわからないが、二段目と一番下の段は屋根のある簡素な建物の上中央に滑車のようなものが描かれているので、井戸かも。
釣りをする人くらいしか分からない。

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                →ローマ国立博物館(マッシモ宮) ファルネジーナ荘

関連項目
ローマ国立博物館(マッシモ宮) テルミニ駅の複合遺跡
ローマ国立博物館(マッシモ宮) オプス・セクティレ
ローマ国立博物館(マッシモ宮) リウィアの別荘のフレスコ画