南から眺めたゼウス神殿
壁が2面ほど残っているだけ、というか内壁が露出していた。
平面図 説明パネルより
オクタスティロス様式の擬似八柱式平面で建てられており、短い辺に8本の柱、長い辺に15本の柱があり、35×55mの基壇の上に建っている。主要な構造は、①プロナオス(前室)、②ナオス/ケラ(主室)、③オピストドモス(後室)からなるという。
遠方から見えていたようにこれらの部屋は壁しか残っていないし、円柱も赤丸のものが立っているだけ。
外周の円柱はイオニア式柱頭で、ファサードには5本残っている。
その背後にある①プロナオスは内よりの2本の円柱がコリント式柱頭だが、外側は円柱ではなくプロナオスの壁面の端で、正確には角柱でもない。
奥にある①プロナオス(前室)の壁上部構造にはアカンサスの上半と上が切れたような卵鏃文様という装飾。
小さなアカンサスは、交互に蔓が伸びるものとないものが配される。三つの卵鏃文様の間が欠失しているのはアカンサスの蔓。
墓碑
東側の列柱の外側に上部構造が逆さになって崩れ落ちた軒下の歯飾り(デンティル)があった。
途中に軒下装飾のようなものが出っ張っていて、一段切石があって、
その下に一列の卍繋文(ギリシア雷文)の文様帯がある。
その下には先史時代の岩絵のようなものがあるが、もちろんローマ時代よりも後のものだろう。
風化の進んだ卍繋文と、
それを真似た線刻
碑文の刻まれた壁面も。
地下室 立面図は説明パネルより
その下には、アナトリアではあまり見られない高いヴォールト状の空間がある。この地下室については二つの異なる見解がある。神殿の地下室は貴重な供物を保管するために使われていたという説がある。もう一つの説は、市街地から南へ約4㎞離れたキュベレ(メテル・ステウネネ)の聖域から神殿建設後にここに移され、ゼウスとキュベレの両方が神殿で崇拝されていたというものであるという。
地下室
10mはありそうな高くみごとなヴォールト天井
現在は石碑や墓碑などが展示されていた。
何者か不明の武装した一対の男性
最後に北側から眺めた残存する円柱が全部みえるゼウス神殿。
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参考にしたもの
現地説明パネル
























