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忘れへんうちに 旅編では、イスタンブールで訪れたところを長々と記事にしています。その中で興味のある事柄については、詳しくこちらに記事にします。

2025/11/25

南禅寺界隈 對龍山荘の庭園


庭園について對龍山荘のリーフレットは、庭園は、大別して南半の流れと北半の池庭で構成される。南端の小滝から水を落とし、浅い流れとして北流させ、居室、茶室の前を巡り、書院の縁下を通して池に落とす。池の東端では大滝と伝落ちの滝から水を落とし、両滝の中間に水車小舎を設ける。また、南の流れの東には芝生の園地を設け、池の東奥には菜園を設けているという。

平面図 對龍山荘・庭園のリーフレットより
南禅寺界隈 對龍山荘 ガイドマップ 對龍山荘・庭園のリーフレットより


受付から外に出て簡素な門をくぐり、蔵と塀の間を抜けて、時計回りに庭園を巡る。

おっとクロマツが立ち塞がっている。頭をぶつけるところだった。


そこを抜けると大きな石。振り返ると織部灯籠が木の幹や葉に見え隠れ。


間もなく對龍台からはよく見えなかった大きな池が、アカマツの間に広がってきた。回遊式の庭園なので、右下の通路に戻ってくる。

ここからは正面奥に大滝が見える。その周りの石も地衣類がいっぱい着いていい感じ。


腰掛待合とノキシノブのような葉が幹を覆う大きな木の間にも灯籠が。



池の最奥部


對龍台と蔵が石積みの上に建てられているのは湿気を防ぐため?

帰路に近づけるみたい。



この屋敷の主たちは小舟に乗って楽しんだのだろう。


秋に咲いたキリシマツツジ


再び對龍台と舟が見えてきて、

ぐるりと回り込むと中島がはっきりと見えた。


大滝の上から



広々とした芝生広場の向こうに

四阿があったが中で休憩することはできない。ここに建物へ続く道と分かれる。


でもまだ庭を巡りたい。土の盛り上がりとススキ

一面のススキ原もいいけれど、こんな風にこんもりしたススキもええね、ススキの穂がこんなに高く伸びるとは。


十三重塔は控えめに置かれている。


塔から通路は向きを変えて、飛び石で川を渡るところも


最初の貝のような石は細かな層の堆積岩、守山石だった。


渡って流れの上を見ると少し段差がある。


そしてまた違った形の灯籠が。


振り返って紅葉の間から十三重塔を眺めたら、もつと近くの小さな灯籠は見逃していた。


歩を進めて四阿への別れ道辺り。
ここまで来ればもう居間棟のすぐ近く。


木々から抜き出たこの背の高い灯籠は火袋に何か浮彫されている。リーフレットには主な樹木の名が記されているけれど、数も種類ももっと沢山あります。

小さな池と茶室の前にある聚遠亭。その軒を支える細い柱は節を少し残している。


さきほどこの小さな池や庭を見下ろした居間棟の二階の丸窓から見えた庭はこちら

居間棟の長い縁側のガラスもやっぱり揺らいでいた。


光を受けて輝くススキと日陰で静かに佇む十三重塔



建物を回って飛び石を歩いて行くと、竹の結界が。その手前にはお茶の木が花を咲かせていた。

ツバキ科だが茶花には使わないらしい。向こうの灯籠も宜しおす。

結界の手前からさきほど中から見た四畳向切の茶室を躙り口から覗いてみる。


さて飛び石に誘われて行くと浅い流れの中に蹲踞がある。柄杓もあるので、何かの仕掛けで水が満ちるようになっている様子。実際に躙り口から茶室に入る前にこの水で清めるようになっていたのだろう。
リーフレットには「流れ蹲踞」と書いてある。

小さな流れを飛び石を踏みながら渡るのは楽しい。左の低い灯籠はお茶の木から見えていた分。



少し建物群から離れて池に近づくと、中島が背景と馴染んでいる。

滝と今では紅葉の盛りのはずの楓。私の好みは色づきはじめ。



對龍台と下の石積み


順路の矢印は

對龍台の下の飛び石へ誘っているのでくぐっていった。

再び広い池の前に出たところで一周。

鯉に餌をやることもできるようです。


写真集を成人の入場料にはこんな写真集が含まれていて、見学では見られない高さからの写真もあった。




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参考にしたもの
對龍山荘庭園のリーフレット