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忘れへんうちに 旅編では、南イタリアの旅を再開しました。
その中で興味のある事柄については、詳しくこちらに記事にします。

2020/05/11

ローマ国立博物館(マッシモ宮) 舗床モザイク


いろんな部屋にあった舗床モザイク

幾何学文様 時代不明
見つめていると目が回りそう。その中心にはパラソル。
四隅には弱々しいアカンサス蔓草。マケドニアの都ペラの鹿狩りのモザイクの周囲には生命力溢れるアカンサス唐草が表されていたが、文様が形骸化していくと、こんな風になってしまう。

舗床モザイク ペルシアの花 後2世紀
中心に蛇の髪、鳥の翼、角を持つ顔面が表されている。メドゥーサだろうか。
四囲の文様帯はあまり見かけない。草に留まった2羽のハトは、赤い実を食べようとしているのだろう。そして大きな円の中のこの文様、未だに名称が思い出せない。

格子の舗床モザイク 後2世紀 神話の場面や女神 ローマ、カッシア街道16マイルの地点で出土
女神の一人

格子の最下段左から2つ目の魚類というのも人気のあった図柄のようで、別のモザイク画に、
魚の図 舗床モザイク 後2-3世紀 旧キルケリアーノ博物館蔵
白い地や黒い外枠には大きめのテッセラ、魚の体には小さなテッセラで、少しずつ色を変えて立体感を出すなど、細やかな描写をしている。

海と海の生き物の舗床モザイク 後2世紀末-3世紀初頭 ローマ
広い面なのでも体の立体感の出し方も大まか。
海馬(ヒポカンポス)にイルカだけでなく、
半牛半魚の海の牛?も😎
髭が魚、顔がカニ?何者や😳 海の神?

サーカス
フレスコ画に見えたが、
近寄ると細かいテッセラが判別できた。立体感のある馬の表現がみごと。

舗床モザイク 四季 4-5世紀  

舗床モザイク ディオニソスの戦い 後4世紀前半

幾何学文様の舗床モザイク 時代不明
中央の小さな区画に、鶏・ハト、魚類、果物という海の幸山の幸のパネル。

幾何学文様の舗床モザイク 後3世紀 
小さな部屋の床を飾っていたのだろう。グラデーションになった斜格子の中央にディオニソスの頭部。その外側と、ディオニソスの胸像の外側には虹色の波文様の文様帯となっている。四隅もうまく繋いでいる。
若いディオニソスは花冠を付け、遠くを見ている。照り隈や左頬、右肩そして首のグラデーションもよくできている。

舗床モザイク 四季 後3世紀 ローマ
上の舗床モザイクと比べるとかなり簡略化された図で、大きな四季の舗床モザイクの一部。

舗床モザイク サティロスとパンの頭部のある 後138-192年 
上部は残っていないが、虹色の波文様の帯と、オリーブの葉と実の文様の帯が、曲線で三角形を描きながら互いにくぐったり越えたりしている。
山羊の角と髭のある左が牧神パン、右がサティロスかな?
それよりも
主画面を囲む文様帯、まさかドーナツ繋ぎ文とは呼ばないだろう。


舗床モザイク ナイルの風景 後2世紀初頭 ローマ
ナイルの風景はローマ時代に人気のあったモティーフだが、こんなモノクロームで、簡略化されたデザインは初めて見た。

菱形文様 時代不明
すっきりとしたデザインだが、これが部屋の中央にあったとも思えない。

卍繋文の文様帯をいくつか

舗床モザイク 前1世紀 ローマ、別荘出土
前1世紀 ローマの別荘出土
なんという残り方😑切込を入れて、上に別の舗床モザイクを張ったのでは。
卍繋文 前1世紀 ローマ出土
つくづく前1世紀に流行した文様帯だと思う。
舗床モザイク 後3世紀初頭
卍繋文の文様帯の終焉かと思われるような、力の入らない作品。
しかしながら、これで卍繋文が廃れるわけではなく、初期キリスト教美術では、ガッラ・プラチディア廟(425-450)のように美しい色ガラスによる卍繋文が、建物を飾るのだった。

舗床モザイク ニケとディオニソスの仮面がある 前1世紀末 ヴィッラ・ルッフィネッラ地区の別荘出土
フレスコ画の壁面に見えたが、説明パネルはニケとディオニュソスの仮面付きという。
こんなに絵画のように美しく描いているのに、舗床モザイクとは。
確かに極小のテッセラを貼り付け、女神だけでなく、卵鏃文様の立体的な表現も完璧🤩

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                →ローマ国立博物館(マッシモ宮) フレスコ画

関連項目
ローマ国立博物館(マッシモ宮) テルミニ駅の複合遺跡
ローマ国立博物館(マッシモ宮) ファルネジーナ荘
ペラ3 ヘレネの略奪の館
ローマ時代、色ガラスの舗床モザイクがあった
ローマ国立博物館(マッシモ宮) リウィアの別荘のフレスコ画