平面図 『トルコ・イスラム建築紀行』より
①モスクの正門 ②中庭 ③シャドゥルヴァン ④回廊 ⑤ソン・ジェマアト・イェリ(礼拝の時刻に遅れてきた人が祈る場) ⑥礼拝室正面入口 ⑦礼拝室主ドーム ⑧ミフラーブ ⑨主ドームを支える巨大支柱 ⑩礼拝室両脇のドーム 10-a礼拝室脇の小ドーム 10-b小ドーム ⑪礼拝室脇入口 ⑫三つのバルコニーのあるミナレット ⑬中庭への脇入口 ⑭捻れたミナレット ⑮縦溝のあるミナレット ⑯石畳文のミナレット
まず最初にミナレット。
⑫三つのバルコニーのあるミナレット
白石の塔身に赤石で菱文繋ぎのような文様があって独特。ほとんど太さが変わらずに下部まで続くがアーチ列の上には浅いトルコ襞がある。
⑭捻れたミナレットで、これも白石と赤石を使っている。
ねじれはやがて縦の線になって終わる。全体で円形の曲面になっていると思っていた白石の面が、一つ一つが捻れた曲面だったことが分かった。
⑮縦溝のあるミナレット
細かい点が見えるような写真はなかったが、縦に畝があるようだ。
⑯石畳文様のミナレット
内部
平面図 『トルコ・イスラム建築紀行』より
①モスクの正門 ②中庭 ③シャドゥルヴァン ④回廊 ⑤ソン・ジェマアト・イェリ(礼拝の時刻に遅れてきた人が祈る場) ⑥礼拝室正面入口 ⑦礼拝室主ドーム ⑧ミフラーブ ⑨主ドームを支える巨大支柱 ⑩礼拝室両脇のドーム 10-a礼拝室脇の小ドーム 10-b小ドーム ⑪礼拝室脇入口 ⑫三つのバルコニーのあるミナレット ⑬中庭への脇入口 ⑭捻れたミナレット ⑮縦溝のあるミナレット ⑯石畳文様のミナレット
⑦大ドーム
傘を広げたようなリブ多いドーム。数えてみたら24本あった。
10-b小ドーム
文様は4種類あり、それが繰り返されて一周する。今まで見たことのない花の文様が現れた。
四隅のムカルナスは文様の下絵のみ。花の断面に描かれるのはイズニクタイルの先駆け?
10-aと⑦大ドームの間に石というよりも折り紙でつくったような壁面、そしてその中に六角形の極小ドームがあるが、目視では気がつかなかった。平面図の緑色の部分に当たる。
リブのないドームだが、四隅は傘型のスキンチ
中心は三色に描き分けられた十六弁のロゼット。そこから展開していく植物文様は、後のリュステムパシャジャーミイのタイルを思わせるモティーフが現れている。
四隅は傘型のスキンチの間と下の壁面の窓にステンドグラス。
四隅は傘型のスキンチの間と下の壁面の窓にステンドグラス。
10-bの小ドームと⑦大ドームとの間にできた凹みに極小のドーム(平面図の緑色部分)があった。
もう二つ小さな六角形のドームがあったので見てみたかったが、ここで見学時間終了。
それにしても緑色で示した小さな六角形ドームは何故造ったのだろうか。構造的に問題があったのか、それとも装飾のためだけなのだろうか。
そして中庭に出ると、格子窓の上のリュネットがタイルだった。
外枠はカルトゥーシュの中に植物文様、内側にはカリグラフィーが細く渦巻いた蔓草と共に描かれている。
15世紀半ばに建てられたこのモスクと、その時代のタイルの色目が合っているのでオリジナルだろう。屋外にこんな古いものが残っているとは。
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参考文献