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忘れへんうちに 旅編では、イスタンブールで訪れたところを長々と記事にしています。その中で興味のある事柄については、詳しくこちらに記事にします。

2026/03/24

フリギア テラコッタの建築装飾


アンカラのアナトリア文明博物館にはフリギア時代の建物のレプリカ展示があった。
同館図録は、フリギア人は西アナトリアの伝統的形式により幾何学文様のテラコッタで屋根を飾り、床は多色のモザイクで飾った。この博物館にある最高のテラコッタパネルはゴルディオンとパザルリから出たものである。パネルには兵士、ライオンと牛の戦い、人間、鳥、馬、生命の樹.の両側に立つ山羊などが彫られているという。

それはチョルム考古学博物館やアラジャホユック博物館の写真パネルと似ていた。その上屋根は丸瓦と平瓦を組み合わせた日本の古い寺院のような本瓦葺きみたい。

最上部には丸い盾と槍を持って行進する脚の長い兵士たち

アラジャホユック博物館では兵士たちの行進の場面のテラコッタ断片と復元図が展示されていた。丸い盾は、ギリシアで使われていたと記憶しているが、フリギア人も丸い盾を使っていたようだ。

兵士たちの行進の段の下には草食獣とライオンが向かい合う場面が2段にわたって繰り返されているのは、チョルム考古学博物館のテラコッタの断片と似ている。

菱形の石畳文が囲んでいるのは、向かい合う鳥頭グリフィンと人面グリフィン、その下には木の枝を持って向かい合うケンタウロス。その下段には生命の樹に後肢を掛けて向かい合う草食獣が表されている。

アラジャホユック博物館では浅浮彫で向かい合って生命の樹に寄りかかる草食獣が表されたテラコッタの壁飾りがあった。彩色の痕跡もある。


そしてゴルディオン博物館には建物の壁面装飾用の部品の展示コーナーがあったが、これまで見てきたものとは違っていた。
『GORDION MUSEUM』は、新フリギア城塞の建築様式の特徴は、テラコッタ(焼成粘土)製の屋根瓦、雨樋、そして装飾的な壁板の使用である。建築用テラコッタは、アナトリアやギリシアで前7世紀中頃から前6世紀初頭まで使われていたという。

樋口と屋根の端飾り
穴があいた樋口の奥には穴があいていて、屋根の端飾りに沿って雨水が集まり、ここから下に落ちるようになっている。屋根の端飾りはこれまで見たことのないモティーフだが、何を表現しているのか想像できない。

菱形石畳文の軒樋
屋根の傾斜に沿った側面の装飾

屋根の端飾り
小さな生命の樹を間に向かい合う豹の文様。このような対獣文


そして石畳文や斜め石畳文 図録の写真とは上下が逆
同書は、菱形と渦巻き文様をあしらったテラコッタという。
白地に赤と黒に塗り分けられたモティーフが並ぶ。
 
菱形を組み合わせたテラコッタ 図録の写真とは上下が逆

石畳文の装飾的な壁板 
図録の写真とは上下が逆


渦巻き文様と小花文様の軒樋




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参考文献
「GORDION MUSEUM」 Republic of Turkey Ministry of Culture
参考にしたもの
ゴルディオン博物館の説明パネル