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忘れへんうちに 旅編では、イスタンブールで訪れたところを長々と記事にしています。その中で興味のある事柄については、詳しくこちらに記事にします。

2019/12/03

ポンペイ 「貝の中のウェヌス」のある家


「貝の中のウェヌス」のある家(Casa della Venere in Conchiglia)
『完全復元 2000年前の古代都市 ポンペイ』は、「貝の中のウェヌス」のある家という名前は、庭の南の壁をかざる大きなフレスコ画にちなんでいるという。
平面図(同書より)
A:玄関ホール B:アトリウム C:寝室 D:トリクリニウム(食堂)E:執務室 F:列柱廊 G:寝室 H:居間 I広い客間 J:作業室

A 玄関ホール
玄関ホールの壁は赤紫色のフレスコでいろどられるという。

B アトリウム 
同書は、アトリウムの中央には大理石の水だめが置かれ、四角い天窓から流れ落ちた雨水がたまると、下の貯水槽に流れるしくみになっていたという。
犬は置物・・・ではなく、野良。
同書は、トスカーナ様式アトリウムも眺めのよい風景を描いた第4様式の装飾で覆い尽くされていたという。
I 広い客間

黒い背景に第4様式の壁画が描かれた部屋
別の部屋は背景がオレンジ系
どの部屋か分からないが、外壁に小さな絵
それは水辺の別荘だった。
更に背景が白い部屋も。

同書は、この家は。玄関から奥へ進むにつれて列柱廊が少しずつみえてくるように設計されている。そのため、中庭がかいまみえた瞬間には、本物の庭と奥の壁にえがかれたフレスコ画の庭が一体化し、ひとつづきの広い庭であるかのようにみえる。列柱廊の北側のポルティコは、列柱と壁の間が広いため、トラス(梁)を渡してある。壁は第4様式のフレスコ画で覆われているという。
列柱廊はコの字形のポルティコを中心に構成されている。柱の1/3は黄色、その上は白、西側壁は、第4様式のフレスコ画で覆い尽くされていたという。
列柱廊の奥の壁の中央をおおう大きなフレスコ画。ウェヌスの横たわる貝殻の小舟が、ケルビムの乗ったイルカに引かれ、もう1人のケルビムが後を押しているという。
もちろんこれはコピー、本物はナポリ国立考古学博物館に展示されていた。
これは?器のようなものかな・・・

その右隣には庭園画(ポンペイ第3-第4様式、前1世紀末-後1世紀後半)
野外式庭園の背面の壁に描かれ、庭園が奥まで続くような錯覚を利用しているという。
左隣
列柱廊の奥の壁の左手に描かれているフレスコ画。格子状の垣根の向こうには空想の庭(パラダイス)が広がり、手前にあるマルスの大理石像が立体的にみえるという。
そのパラダイスは、木々が生い茂り、鳥たちの楽園でもある。

                 →ポンペイ ファウノの家

関連項目
ポンペイ 庭園画は第3、第4様
ポンペイ ウェッティの家
ポンペイ 泉水のある家が気になる

参考文献
「完全復元 2000年前の古代都市 ポンペイ」 サルバトーレ・チロ・ナッポ 1999年 ニュートンプレス