ホシガラスが埋めて食べ忘れた種のように、バラバラに芽を出した記事が、枝分かれして他の記事と関連づけられることが多くなった。 これから先も枝葉を出して、それを別の種から出た茎と交叉させ、複雑な唐草に育てて行きたい。
2014/02/16
田上惠美子氏のガラス展~すきとおるいのち~はきのわで
ギリシアの初期キリスト教会の蓮華について調べたり、金製花冠など、金についてまとめていたところ、久々に金箔を使ったトンボ玉やコアガラスで知られる田上惠美子氏から個展の案内を戴いた。
息子さんが撮られていると聞いたことがあるように思うが、田上氏のガラスはすきとおっているので、作品だけでなく、その影にも透けた文様が映る。それも案内のハガキを見る楽しみでもある。
もう少し拡大してみると、影にも透けた金色の筋がそこはかとなく出ている。
もちろん、影だけでなく、作品自体も素晴らしい。表面はうっすらとくもりガラスのようで、実際の色はわからないが、紫系の色も入りながら透け感がある。日本の伝統色 和色大辞典でこの色を調べると、色があり過ぎて、決められない。「濃き色」か「紫鳶」あたりかな。田上氏は違う!と言わはるかも・・・
その紫系に、白っぽいところや金色っぽい箇所がぽっぽっと浮かんでいて、金色の線を重ねた田上氏独自文様の中に入り込んでみたくなる。
案内の表書きの切手部分は、昨年の残暑見舞の蓮弁と似た器の写真になっているが、少しちがう。
小さな画像なのでこれ以上拡大できないが、これも影に蓮華の葉脈が映っている。
興味深いのは、葉脈のある器の影と、葉脈のない別の影、そして作品本体の3つがこの小さな四角形の中に入っていることだ。
奈良のきのわさんでの個展は2月23日まで。
今回は行けそうな予感!
田上惠美子氏から届いた残暑お見舞い←
関連項目
アヒロピイトス聖堂の蓮華はロゼット文
イコノクラスム以前のモザイク壁画8 アヒロピイトス聖堂2 蓮華もいろいろ
テッサロニキ8 パナギア・アヒロピイトス聖堂3 モザイク2
テッサロニキ7 パナギア・アヒロピイトス聖堂2 モザイク1
※参考サイト
日本の伝統色 和色大辞典