お知らせ

忘れへんうちに 旅編では、南イタリアの旅を再開しました。
その中で興味のある事柄については、詳しくこちらに記事にします。

2018/07/24

玄武洞


玄武洞について『日本のユネスコ世界ジオパーク2017』は、玄武洞は約160万年前に噴出した玄武岩の溶岩からなり、見事な柱状節理と日本語の「玄武岩」の由来となったことで国の天然記念物となっています。玄武洞の世界的価値を高めたのは京都大学の松山基範博士による岩石に残された磁気の研究です。彼は玄武洞の岩石が逆向きに磁化していることに気づき、さらに各地の玄武岩を調べ、そのころの地磁気が現在とは逆向きだったことを世界で初めて発表しました。その後地磁気は何度も逆転を繰り返してきたことが知られ、この研究はプレートテクトニクス理論へと発展しました。そのきっかけとなったのが玄武洞なのです。
玄武洞の存在は私たちの暮らしにも大きな影響を与えました。玄武岩は硬くて浸食されにくいため、そこで谷の幅が狭くなっています。その結果運ばれてきた大量の土砂がその上流側にたまり、広大な湿地となりました。旧円山川の自然堤防や山裾にある集落では、水害から家屋を守るために玄武洞の玄武岩が高く積まれた独特の街並みを見ることができますという。
なんと同書には、玄武洞よりも前に座り込んだ豊岡市のゆるキャラ玄さんが大きく紹介されている。
玄武洞に到着して、見学より前にミュージアムとなる六角形の建物(2018年の開館前に行った)でアイスクリームを注文。アイスクリームは大山のジャージー乳のものの様にきめが細かく、美味しかった。
玄さんはいなかったが、そのアイスクリームに玄さん饅頭がトッピングされていたのは驚き。

そしてようやく玄武洞へ。
説明パネルは、今から約300万年前~約1万年前、但馬地域一帯では盛んに火山の噴火が起こっていました。そのなかで、玄武洞付近を構成しているのは、約160万年前に噴出した玄武岩の溶岩であるとされています。その火山の形は残っていませんが、公園の周囲や円山川をはさんだ対岸の地域にも同じ玄武岩が分布しており、広い範囲を覆った火山活動があったことがわかりますという。
玄武洞は南北に並んでいる(案内図では玄武洞ミュージアムは以前の建物の外観のまま)。
”玄武洞”は文化4年(1807)儒学者柴野栗山が、当時石山といっていたこの景観を見て、天下の奇勝”玄武洞”と命名したのが、名の由来です。
玄武洞の右手に青龍洞、左手に白虎洞・朱雀洞が並び、それぞれ柱状節理に個性があって蜂の巣、竜の腹、亀の甲のように見えるなど、人工ではできない自然の彫刻がかたのしめますという。
各洞が古めかしい四神をとった名称の理由が判明。

玄武洞周辺の岩石は灘石と呼ばれ、江戸時代から採石場として開発されてきましたという。
それだけでなく、昔は洞窟のようになっていたのが、自然崩壊が進んで、洞窟ではなくなってしまったと聞いたことがある。
これだけの狭い範囲でも、こんなに柱状節理の傾きが変わっている。

玄武洞
洞は2つあるように見える。
以前は春先の芽吹きの前に来たので、柱状節理がよく見えたが、今回は緑に覆われて美しいが、見えない箇所も多い。また、整備が進んで、玄武岩ではないようなものが積まれていたりした。
せっかくなので以前の写真も。

道中にも柱状節理が。
斜めになっていたり、
ほぼ同じ厚さに割れた六角形の石は、
縁が丸みを帯びている。

青龍洞
柱状節理の美しい青龍洞
岩石に見られる規則正しい割れ目を節理といい、それが柱のようになったものが柱状節理です。玄武洞公園の洞窟の中でも特に美しい柱状節理を見せてくれるのが青龍洞です。このような柱状節理は、熱い溶岩が固まり、冷えていく過程で岩石が収縮してできたもので、溶岩の表面から中心部に向かって伸びていきますという。
龍が天へと昇る勢いが感じられる縦の柱状節理がみごと。
中央ではまっすぐな柱状節理だが、左右は中央への傾きが見られる。どんな風に形成されたのだろう。
縦の線だけでなく、それぞれの柱に水平方向の節理が等間隔に並ぶものも。
そしてその上部は前方に突き出すような形で、六角形には見えない表面が現れてる。
右側の左斜めに向かう柱状節理。
その右側
そして柱状節理と水平方向の節理によって小さくなった石が風化して丸みを帯びている。
六角形なのかな・・・

白虎洞から北朱雀洞

白虎洞
白虎洞では、水平方向に伸びた柱状節理の断面を間近に見ることができます。玄武洞の垂直方向に伸びた節理と比べると、細いことに気付きます。一般に、柱状節理はゆっくり冷えたところほど太くなるので、この付近では溶岩が速く冷えたこと、つまり溶岩の周縁部に近いことがわかります。また、横を見ると節理の断面が見られます。何角形が多いでしょうかという。
横に倒れた柱状節理
五角形が多いように見えま~す。

南朱雀洞
洞とその上方は柱状節理。
規模は小さいが、この左右から押し上げる柱状節理の線がすごい。
南朱雀洞脇の岩石を見ると、節理が見られず、表面がごつごつしています。これは溶岩流の先端に当たる部分です。溶岩の表面が急に冷やされて固まってもまだ内部は熱く、あとから溶けた溶岩が押し出してきます。そのため、表面が破壊されて、塊状の岩石の集まりになるのですという。
確かに左右は妙な岩石に見えた。
近くで石をよく見ると、ガスの抜けた穴が見つかりますという。
確かに穴が。
小さな穴がたくさんあるものも。

南朱雀洞と北朱雀洞の間の押し出した溶岩。
やはり葉が茂ってよく見えない。
緑がないと柱状節理の様子がよくわかる。特に左上方の亀甲が並んでいる様子が。
柱状節理の下側。六角形は少ないような・・・
玄武洞公園は溶岩の周縁部あるいは末端部だった。

     浜坂港から船に乗って

参考文献
「日本のユネスコ世界ジオパーク」 2017年 隠岐ユネスコ世界ジオパーク推進協議会