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忘れへんうちに 旅編では、イスタンブールで訪れたところを長々と記事にしています。その中で興味のある事柄については、詳しくこちらに記事にします。

2018/07/20

浜坂港から船に乗って


山陰海岸ユネスコ世界ジオパークというものがある。『日本のユネスコ世界ジオパーク』は、山陰海岸ジオパークでは、日本がユーラシア大陸の一部だった時代から、その東縁部が割れ、大陸から離れて現在の日本列島となるまでの、特に日本海の成り立ちに関係した様々な地質や地形が見られます。
東西に延びた海岸線の中央部は複雑に入り組んだリアス海岸で、荒々しい海食崖や海食洞などが続きます。ここでは主に日本海ができる頃の地層が見られます。中にはゾウやシカなどの足跡が見つかることがあり、当時の環境を知ることができます。また入り江には北前船の風待ち港として栄えた集落があり、船の係留跡なども残されていますという。
Google Earthより
浜坂港から但馬海岸遊覧船に乗って海岸線を見学。
ずっと以前から山陰海岸を船から眺めたいと思って出かけても、雨、天気は良いが波が高いなどでなかなか果たせなかった。
数年前に来たとき、今日は天気も良いし風もないのでやっと乗れるとワクワクしながら乗り場(今回とは違っていた)に着くと、何と臨時休業だった。その理由が消火活動。そう言えば、途中で家が燃えているのが遠くから見えたが、まさかそれが原因で船が出ないとは思いもしなかった。
で、やっと船に乗ることができたのは昨年のことだった。
コースの地図は但馬海岸遊覧船コースのページを参考にしました。
Google Earthより

12時30分出航

まずは浜坂礫岩層に近づいて、沿って進んで行く。
その最後にあるのが鬼門岬。
説明は、鬼門岬は約600年前に芦屋城のお殿様が築城の際、鬼門の方向の岬に魔除けの神様をお祀りしたところから鬼門崎と名付けられましたという。
芦屋城というのは港近くの山城のことらしい。

次に現れた円錐形の岩を回り込むと、
こんな姿になった。龍宮洞門という。
説明は、この洞門は竜宮への入り口といわれ、花崗岩を切る帯状の断層破砕帯の模様が、竜が天に昇る姿に似ているところから竜宮洞門と名付けられましたという。

前方に現れたのは一列に並んだ溶岩。
名前は付いていないらしい。


田井の松島
花崗岩の松島が点在し、磯は花崗岩の礫浜です。魚介類や海藻がたくさんあり国の海域公園に指定されてますという。


この岩を回り込んで、
次はクジャク石
赤黒い岩肌に白い岩の流紋岩がクジャクが羽を広げたように見える奇岩ですという。
アーチ形に並んだ柱状節理だと思って見ていた。
その右側も横倒しになった柱状節理だと。

獅子の口
日本海ができるころに流れた溶岩が波によって侵食され獅子の口のように見えておりますという。
真っ赤な色に見えているのは岩石に含まれている赤鉄鉱の色ですという。
写っているよりも長々と続いていた。

その続きには凝灰岩かとむ思うような土色と白色の柔らかそうな岬。

そして現れた溶岩の島。
釣り人たちが構える足の下には柱状節理らしき割れ目が。

すぱっと落ちた断崖。
ここにも溶岩の島。
陸の岩石も柱状節理?
ここにも釣り人発見。
片や左手側には板状節理のような、四角形の柱状節理のような
それが色の異なる崖で終わっている。

下荒洞門へ。
この斜めに走り、縦に亀裂が入った岩石は?
こちらはほぼ垂直になった安山岩の板状節理(などと知識もないのに勝手に判断)。
今日は少しうねりがあるので入れなかった。
中の様子は遊覧船のこのページで。
集塊岩と安山岩の岩脈が交差し崩落して形成された海食洞で、長さ70m高さ10m幅は中央で22mあり53m奥で西側の洞門と交わっており東西どちらからでも通り抜け出来ることから別名筒抜き洞門とも呼ばれていますという。

先ほどの崖は回り込むと縦の柱状節理となる。
新温泉町のホームページでは三尾大島は粗面岩質流紋岩の柱状節理という。
三尾大島の周囲を反時計回りに巡っていた。

前方に鋸岬
洞窟になっているのかと思ったら、岩の蓋のようなものが・・・
しかし、これは旭洞門と呼ばれるトンネル状のもので、遠方の景色が見えているのだった。

ここで遊覧船はUターン。
三尾大島の外側を通って戻っていった。
約時間、船に弱い私でも船酔いせず、楽しめました。

畳ヶ淵

参考サイト
但馬海岸遊覧船
新温泉町のホームページ三尾大島

参考文献
「日本のユネスコ世界ジオパーク」 2017年 隠岐ユネスコ世界ジオパーク推進協議会