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忘れへんうちに 旅編では、イスタンブールで訪れたところを長々と記事にしています。その中で興味のある事柄については、詳しくこちらに記事にします。

2024/10/29

田上惠美子氏より届いた秋の便りは石の伏流展


全国的に個展を開催されている古代のガラス製法で作品を創り続ける田上惠美子氏は、ご子息の拓氏とのユニット珪砂組としても活躍され、受賞を重ねられている。

さて、今回届いた便りは、岡山のギャラリー栂での珪砂組の個展「石の伏流」の案内である。透明な封筒に三つ折りになっている。「珪砂組 個展 石の伏流」の文字が案内状の端で、

それを左手でひっぱるとA4サイズの、おそらく作品よりも巨大な画像が真っ黒な口を開けて待ち受けていた。
石に乗っているガラスは溶けて石を包んでしまいそう。プチプチと気泡があるのも

右下には小さな文字で、
噴火、堆積、地震、洪水 
地殻と気象の巨大な変動を記録しながら 
石は時間の流れを辿る
                     人は石を砕き精製し、ガラスを生み出した
                        我々はそのガラスを再び石に重ねる
                               それは石が辿る変動
我々は石の光を撮影し、石の形を採取する 
光を写真として、形をガラスとして、記録する
それは石が辿る記録に重なるだろうか
                                 石の伏流を探る
というメッセージが。


裏側には三つの写真。


それを右手で折り込むともう一つの「おもて」が現れるという凝りよう。

崩れつつある砂の斜面に開催期間が。
10月29日から11月10日まで 11時から17時まで。
それにしても今にも崩れそうな砂。どこにあるのやら。

これくらい大きくすると、老いた目には地図も文字も分かりやすい。
ギャラリーの「栂」という文字も秀逸。トガってどんな木やったかな?と検索すると、どうやら「ツガ」というマツ科の常緑樹針葉樹だった。コメツガなどは山でよく見たな~。


続いて草むらで石を拾った場面。

右端の海は厚い雲に覆われて黒々としている。これまで見てきた水平線のまっすぐな海と同じ海だろうか?


最後に作家とユニットの紹介


そうそう、第4回和文化グランプリに入選した「香合」という作品も展示されるようです。
それについてはこちら
なかなか辿り着けなかった田上惠美子氏、そして珪砂組の個展、今回こそ是非お邪魔したい!のだけれど、やっぱり今回も最終日になりそう😅



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