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忘れへんうちに 旅編では、南イタリアの旅を再開しました。
その中で興味のある事柄については、詳しくこちらに記事にします。

2020/03/06

アビー・コレクション竹工芸名品展 インスタレーション


もう終了してしまったが、『フランス人がときめいた日本の美術館』という番組があった。その第39回が大分県立美術館で、<美しき竹工芸の宝箱 人間国宝 生野祥雲斎>という大分出身の竹工芸家の特別展のあと、アメリカのアビー夫妻のコレクションの「竹工芸名品展」も紹介していた。現代の竹工芸がこんなに凄いことになっていたのだという驚きとともに、是非見てみたい、けれど大分は遠いなあと残念な気持ちでいたところ、なんと、大阪の東洋陶磁美術館にも巡回するという。

楽しみにしていたのに、やっと行くことが出来たのは、長い期間の半ば頃。
東洋陶磁美術館では、いつも館の外に大ポスターが吊り下げられているが、撮り忘れることがあるので、今回こそはと張り切っていたのに、なんと館前の道路が工事中だった。
入口前の小ポスターを大きくしてみた。竹を細く割って削った長い籤(ひご)を編んだ作品の一部のよう。その程度に思って館内へ。

入るやいなや吹き抜けの玄関ホールに竜巻が😵

壁のパネルで四代田辺竹雲斎のGATEという作品(2019)であること、素材は虎竹であることなどが判明。
また、QRコードで制作過程の映像が見られることなどがわかったが、残念ながら未だにガラケーなので見ることはできなかった。
東洋陶磁美術館のホームページで見ると、高いところは可動式の足場を下にいる人が動かしながら制作していた。

最初から凄すぎる作品。
『竹工芸名品展図録』は、アビー・コレクションによる日本での竹工芸展の企画が持ち上がった時、大阪市立東洋陶磁美術館では、大阪生まれの四代田辺竹雲斎のインスタレーションを設置することを、開催の条件とした。これはギメ美術館で見た彼のインスタレーションが衝撃的であり、そして、メトロポリタン美術館での竹工芸展の入り口のインスタレーションの素晴らしさが忘れられなかったからであるという。
虎竹の特徴である黒い部分と竹本来の色とが細く割られて編まれているので、照明や太陽の光によるものだけではない重厚な重なり感がある。
木の幹とも、竜巻の渦とも思えるが、
その下は根っこではない。うずくまった人が両手を挙げて天を掴もうとしているようにも見える。
これが虎竹。まだ青さが残るもの、ほとんど黒いもの、白がかっているものなど
虎竹は外側に黒い部分があっても、内側は白い

2階にあがると、天井を這って増殖しているみたい😲
2階のパネルにもインスタレーションが映っていた。
まだ青いものから薄茶のものまで、虎竹の無数の表情
あつ、奥の方は天井だけでなく、壁も覆い始めている🤗
玄関ホールを見下ろす。
元は1本?
この辺りがどうなっているのか😓

親雲から2つの漏斗雲が地上におりていくようにも、下から上へと伸びてきて、天井を覆っていくようにも見える。

この下を通れるとは😊
「門」をくぐり抜けて振り返る。
このアーチも通り抜けたかった・・・🙄

この四代田辺竹雲斎によるインスタレーションは、同展図録によると、大阪市立東洋陶磁美術館館長の出川哲朗氏の意向らしい。
四代田辺竹雲斎(1973-)のインスタレーションを初めて見たのは、2016年にパリの国立ギメ東洋美術館で開催されていた展示である。ギメ美術館の最上階の上がりきったところにある円筒型の部屋を全部使って、四代田辺竹雲斎のインスタレーション<GODAI>だけが配置され、現場での作品の制作過程を紹介するビデオも上映されていた、静かな空間に置かれたインスタレーション作品の周りを移動しながら、見上げたり、近づいたりして、展示室の窓から見えるパリの景色とともに、作品の世界に没入することができた。細く割った竹を丁寧に編み上げた、巨大で有機的な構造体である、竹の造形に圧倒される思いであったという。
ギメのインスタレーションは、数本の幹が捻れながら根を八方に広げ、途中から斜め奥の方へ伸び出した樹木のよう。ほぼ均等に開かれたルネサンス風の十字窓からの光さえ、計算されているようだ。

2017年には、メトロポリタン美術館でアビー・コレクションによる日本の竹工芸展が開催され、この展覧会会場の導入部分に四代田辺竹雲斎のインスタレーション<GATE>が設置されていた。アビー・コレクションによる日本での竹工芸展の企画が持ち上がった時、大阪市立東洋陶磁美術館では、大阪生まれの四代田辺竹雲斎のインスタレーションを設置するすることを開催の条件とした。これはギメ美術館で見た時の彼のインスタレーションが衝撃的であり、そして、メトロポリタン美術館での竹工芸展の入り口のインスタレーションの素晴らしさが忘れられなかったからであるという。 122

竹工芸名品展を堪能して、改めてポスターを撮影しようとしたが、やっぱり工事中なので、トラックなどが入ってしまった。その上冬枯れの並木まで・・・
でも大きなガラス窓からロビーのインスタレーションが見えるかも。
確かに見えるのだが、中之島の南側の建物群が妙にデフォルメしながら邪魔しているのだった😱
これからずっ~とロビーにあり続けていてほしいが、どうなるのだろう?
マリメッコ・スピリッツ展では、ロビー2にマリメッコデザインの茶室が造られていたが、現在はなくなっている。この竹のインスタレーションも期間内だけ?

竹工芸名品展の記事はまだ続きます。なんといっても東洋陶磁美術館はカメラOKなので😄

              →アビー・コレクション竹工芸名品展 影を探して

関連項目
アビー・コレクション竹工芸名品展 形がすごい
東洋陶磁美術館 マリメッコ・スピリッツ展に茶室

参考文献
「竹工芸名品展:ニューヨークのアビー・ネクテールコレクション メトロポリタン美術館所蔵 図録」 2019年 NHKプロモーション
表表紙
裏表紙