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忘れへんうちに 旅編では、イラン、フランス南西部のオクシタニー地方の旅に続いて、南イタリアの旅を記載し始めました。
その中で興味のある事柄については、詳しくこちらに記事にします。

2019/12/31

ポンペイ モザイク円柱のある家


モザイク円柱のある家(Villa delle colonne a mosaico)の入口を正面から見ると、奥に庭園がある様子。
柵から覗くと、4本の円柱と祠堂あるいは大きな泉水堂もある。さまざまな色のガラス・テッセラの文様で覆われた円柱はナポリ国立考古学博物館に収蔵されているので、ここには地味な色の柱が立ててある。
祀堂にもモザイクの装飾がありそう。
七宝繋文かと思ったが、縦長の四弁花文のよう。

ナポリ国立考古学博物館では4本の円柱の上に井桁に木材をのせてある。蔓性の植物で藤棚のようなものをつくり、日覆いにでもしていたのだろうか、小さな展示室ぎりぎり。
当時はガラス・テッセラによるモザイク装飾は非常に高価だったので、泉水堂やモザイク画などの面積の限られた作品だった。このエルコラーノ門の外に立てられた4本の円柱がガラス・テッセラに覆われていることが発見時の驚きだったことが、そのまま邸宅の名称にしたことからもうかがえる。
窓側から写しても、全体が画面に収まらない。
文様としては、
中段に八弁花
八弁のロゼッタ文だけでなく、四弁花や十字のある丸い花も

下段にはローマのカラカラ浴場(後3世紀)の舗床モザイクと同じ文様だが、名称不明のもの。
ここでは明らかに黄色のテッセラ

文様帯には馬車を引く鳥グリフィン。一つ一つのものが多彩な色のテッセラの組み合わせで構成されている。
葉綱文様
ここに金箔ガラスが使われているのでは?解説をしてしたいただいた大学教授に訪ねると、「オークル(黄土色)です。この時代にはまだ金箔ガラスは使われていませんでした」
長年の疑問が解けた瞬間だった。

アモリーノ(羽のある子供)が槍を持って鹿を追う場面
馬かな
神話の題材?

ポンペイ 泉水のある家が気になる

関連項目
ポンペイ ウェッティの家
ファウノの家
エルコラーノ門から墓地通へ
ポンペイの壁画第1様式

参考文献
「完全復元2000年前の古代都市 ポンペイ」 サルバトーレ・チロ・ナッポ 1999年 ニュートンプレス