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忘れへんうちに 旅編では、イスタンブールで訪れたところを長々と記事にしています。その中で興味のある事柄については、詳しくこちらに記事にします。

2018/06/12

大根島 日本で最も低い火山は大塚山


中海の大根島には、日本で最も低い火山があるという。その名は大塚山で、標高は42mほどらしい。これまでは萩の笠山が一番低いと思っていたが、その標高は112mもあるから、大塚山の方がかなり低い。
Google Earthより
安来の足立美術館を見学して優雅な雰囲気を味わった後は、せっかく近くまで来ているので見に行くことになったが、見学地としては第2溶岩洞窟の竜渓洞が面白そうだ。


中海を隔てる道路へ。
まっすぐに延びる道の向こうに2つほど丘のようなものが。
あれが大塚山かな
もっと平たく浮かんでいるようなものは京島で、龍宮神の鳥居があるらしい。
京島がちょうど正面向きに見える辺りで右折。大塚山を素通りして、第2溶岩洞窟の竜渓洞へ。
事前に予約していたが、思ったよりも早く到着したので、島根県自然観察指導員の門脇さんに連絡すると、間もなく来ていただいた(リーフレットの写真より)。
これが第2溶岩洞窟、竜渓洞の入口で、近場に転がっていた石を積んで造ったのだという。気泡の出た穴だらけの溶岩で、六角形に整ってはいないが玄武岩の柱状節理なのだという。
見学前の注意を受ける。
この動物はわかりますか?
エビですか?
たいていの人はそう言うんだけどね。この触角はカブトムシに似ているんだよ
水の中に極小のイワタメクラチビゴミムシ(学名)や、
キョウトメクラヨコエビ(学名)が棲息しているので、水の中には踏み込まないようにとのことだった。

外に竜渓洞の平面図があったが、編集してやっとこれだけ見えるようになった。
隣の説明パネルは、この溶岩隧道は昭和8年道路工事の際に発見されたもので、入口は別に取り付け、昭和10年6月国指定天然記念物に指定されたという。
それで、いただいたリーフレットの図と説明を添付。
洞窟の中で火口の様子が確認できる、世界的にも稀な溶岩洞窟です。
洞窟は火口から約100m延びています。棚状のくぼみになっている「みけの棚」や「千畳敷」、最奥部の小部屋は竜神様がお生まれになった「産屋」で、竜神様の寝床「天台」もあります。「産屋」の天井には無数のつらら石。このつらら石は、溶岩洞窟いっぱいに溶岩が充満したあとに流れさり、天井に付着した溶岩がしたたり落ちてできたものです。内壁には溶岩が流れた跡やガスの抜け穴なども確認できますという。
さて、いよいよ洞窟へ。
まず用意されている長靴に履き替え、懐中電灯を持って階段を降りていくと、
両側に保護のカバーがついていた。
非常にもろいので、上から岩が落ちて来たときのためにどこかの省庁が取り付けたものという。そして、危険なため、この入口付近しか実際には見学できなかった。
入口付近
入口右手は「神溜まり(かんだまり)」と呼ばれる円形状の空間。
これが火口です。地下にある火口から溶岩が流れた跡がこの洞窟です
実際はほぼ真っ暗で、懐中電灯で照らして撮影。編集してこの明るさに。
もっと拡大
リーフレットは、溶岩の表面に、半円状に繩状の模様ができている溶岩は「パホイホイ溶岩」と呼ばれ、大根島が陸上噴火でできた証でもありますという。
済州島の万丈窟(マンジョングル)でもパホイホイ溶岩を見ていた。
が、遠くの火口付近のパホイホイ溶岩は分かりにくい・・・

洞窟の肌は崩落を繰り返しているので、表面の溶岩の流れは下部にしか残っていない。
リーフレットの図と説明。
溶岩流の表面は固まり、熱の逃げにくい内部では溶岩がとうとうと流れ、天然のトンネルができますという。
徐々に溶岩の流出が減り、洞窟の天井から固まっていく。

水たまりには、外で巨大に拡大した小さな生き物がいる可能性があります
水たまりで特別天然記念物のムシを探すがいない。白っぽいものはヨコエビではなかった。
左手の方は「みけの棚」まで。
パホイホイ溶岩の上を歩く。
かなり低いトンネルになって、
行き止まり。
この付近のパホイホイ溶岩
そして天井。
これは何だと思いますか?
ニュージーランドの洞窟に棲息するツチボタル?
いや、地上に生える植物の根っこだった。
ではこれは?
石灰岩がないので鍾乳石でもなさそうだし・・・
これがつらら石ですよ
ではこの表面の白っぽいものはカビ?
30分ほどで見学終了。
短かったが、伝えたい熱意のある人に説明してもらえて良かった。
この植え込みの下が地下の火口だそう。
今年は春が暖かかったから、GWの前に牡丹の花が終わってしまいそうです
せっかくなので、大塚山にも行ってみたい。
行っても何もないよ。
円墳みたいですね
まあ塚っていうくらいだからね。行くんだったら由志園がお勧め!
古墳と思われていた時期もあったのかな?

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関連項目
8日目-1 万丈窟(マンジョングル)へ