門をくぐるといきなり白・赤・青の3色構成の幾何学文様が両側から迫ってきた。青いタイルの門だったので、イスラームタイルから展観が始まるのかと思っていたら、世界のタイル博物館に来てみたいと思った一番の目当てのものが目に飛び込んできた。
それについてはこちら
横のジグザグ、小さな三角の鱗文はクレイペグ6つで三角をつくっている。そして菱重ね文は大きな文様。




説明にはクレイペグによる壁空間(BC3500年頃 メソポタミア地域 ウルク)
建物の土壁をより美しく装飾しようとして当時の人々が考えたのが、クレイペグと呼ばれる円錐状のやきものです。ここでは、約5万本あまりものクレイペグを当時と同じように一つ一つ手づくりし、モザイク模様を土壁に再現しました。5500年前のウルクの人々は、推定200万本以上のクレイペグで装飾空間をつくりあげましたという。
大きな菱重ね文だけでなく赤か青の中に1本の白いクレイペグを斜めに並べた線左右から交差させた、単純な菱格子文もあるようだ。

土器ではないが、ウルク後期(前3500-3100年頃)のライオンの頭を象ったスタンプ印章では格子文がある。
そのような文様が何故ないのかとクレイペグの壁面を見ていたら、これらの文様は、丸い小さな点を全て斜めに積み上げることによって作られてることに気づいた。丸いものは斜めにしていった方が文様を作り易いのかも。
※参考
世界のタイル博物館の説明板