窰洞はみたいと思っていたが、今回の旅行では期待していなかった。黄土高原というと、黄河が柄杓のように回り込んでいる、オルドスと呼ばれるあたりのことだと思っていたからだった。しかし、山西省は一 黄土高原ならびに大同市の概況で、山西省のほぼ全域が黄土高原であることを知った。
太原から応県木塔へと向かって高速に入ると、あっけないほどすぐに黄土高原の景色が広がったのだった。段々畑状になっているようなのだが、横から見ているので、それがはっきりとは見えなかった。黄土高原は雨などで縦に崩れて深い谷ができますと屈さんが言った。確かに谷があちこちにあった。




