色のついたクレイペグで文様を作るのは、斜めの方が容易だったのかも知れない。

粘土釘 メソポタミア出土 前4-3千年紀 INAXライヴミュージアム蔵
風化による変色なのか、元々多色に作ったのかわからないが、クレイペグにはいろんな色がある。
その中に頭部だけ色のついたもの(下段中央寄り)があった。これはクレイペグによるモザイクの壁のレプリカ展示の端にあったものと同じだ。

①粘土で円錐形に成形する



③は色をつけたというよりも釉薬にクレイペグの頭部をつけていたのでした

鉛筆か何かで文様の下絵をつけている。
メソポタミアでもこのように下絵を描いていたのだろうか。きっと楔形文字を書く葦の筆で土壁に彫り込んだのだろう。


※参考文献
「ゆらぎ モザイク考-粒子の日本美」(2009年 INAX出版)