今回のタイトルは「石の伏流」。
左より二人目が珪砂組の拓氏、三人目が惠美子氏。皆さんの背後の窓際にも展示棚があったのに、見る機会を逸してしまった。
ギャラリーからテーブル席を振り返る。薪ストーブのこの長~い煙突が写したかった。
そして壁にはご主人の故郷川内から見える、何も遮るもののない、波と水平線だけという海。瀬戸内海を見て育った私には憧れてやまない海の風景。
これは外からつつかれたようで、形もなんとも妙で、臼歯かと思った。
短いものや
ガラスを石の形に微妙な凹凸をつけるのも大変だと思うが、
そして壁にはご主人の故郷川内から見える、何も遮るもののない、波と水平線だけという海。瀬戸内海を見て育った私には憧れてやまない海の風景。
広いテーブルには見たことのない蜻蛉玉たち。
これは「作家たちがいま一番見てもらいたいとんぼ玉」展に出品されていた蜻蛉玉たちのコーナーのよう。表面に箔が貼られていて、透明なガラスの中に気泡がプクプクわいているようで不思議。
元は思いをこめて並べられていたのだろうけれど、人が触りまくってこんな風に。写真を撮る前に並びかえれば良かった。
そうそう、作品の下のボードも珪砂組が漆を塗ってつくったものだそう。
敷板にも趣向を凝らしておられるが、眠る時間があるのかと心配になるくらい。
これは「しぶき」。置物からアクセサリへと進化してきた。
ガラスの「しずく」の先には光の落書きが。ガラスと光って、へえ~っと思うようなものができるんですねえ。
途中にも「しずく」のコーナーがあって、
これは来年への挨拶?
しずく君が巻いているので、この石を触れなかったが、うまいこと爪が入ったら、一枚一枚剥がれるかも。
ギャラリーの最奥部にもしずくが。左上から差している光は自然光?
あまりズームしないで、引いて写すと曲がらないですよ、とプロのカメラマンの方からアドバイスしてもらったにもかかわらず、やっぱり上下が曲がった。上の方は切れたけれど、下が曲がっているのを切るのは無理。
ところでしずくはというと、上の写真ではほとんど分からないが、上の丸い石からぶら下がって、
下まで垂れているものまで。
ギャラリー(展示室)を奥から眺めると、文字通りギャラリー(回廊)のようになっている。角度もちょっと変えていて、ええ感じのギャラリー(画廊)です。
さて、先ほどから石とガラスの組み合わせた作品は登場していたが、ここからが「石の伏流」のオブジェ
ガラスに被さった金箔のひび割れた感じや、石に点在する白っぽい直線的なもの(雲母?)などと、帛紗の内側の模様とがよく合っている。
漆を塗った竹の上や中に「領巾(ひれ)」
岩の写真も凄い。濡れていると一段と強烈に見える。
ガラスってどんな形にもなるし、空気を閉じ込めることもできる。
浸食された岩のくぼみにたまった落ち葉
ガラスは上から見たのと横からみたのとでは大違い。しかもガラスの中にゆらぎがある。
なんと幻想的な光景。石を採取しに行く人の姿?ということは惠美子氏?
これが採取した石のもとあったところ。
手で持てるくらいの石なのに、それぞれが興味深くて、私の大好きな番組「グレートネイチャー」に分け入って見ているような面白さでした。
もっと大きな作品なら建物のオブジェになりそうなのにと、作品展を見るたびに思うのだけれど、第4回和文化グランプリに入選した「香合」という作品を見逃した。
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