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忘れへんうちに 旅編では、イスタンブールで訪れたところを長々と記事にしています。その中で興味のある事柄については、詳しくこちらに記事にします。

2024/01/12

サンサテュルナン ノートルダム聖堂 軒下飾り(モディヨン)・柱頭彫刻


フランス・ロマネスク散策サンサテュルナン(以下フランス・ロマネスク散策)は、1040年頃、クリュニーの第5代修道院長オディロンが、サン・サトゥルナンに小修道院を創設した。この小修道院は、イソワールのサントーストルモワヌ修道院の傘下にあった。聖母マリアを祀った小修道院教会は、1150年頃に完成した。
革命時、教会堂は個人により購入され、このことにより教会堂は破壊による被害を免れた。
19世紀末、修復工事が実施されたという。
身廊も短いし、放射状祭室もないが、内陣の外側に周歩廊が設けられている。とてもこぢんまりしているが、短い翼廊があるのでラテン十字形の平面である。
サンサテュルナン、ノートルダム聖堂平面図 『世界史の旅 フランス・ロマネスク』より

後陣の扶壁は周歩廊の上、そして内陣の上にまで達している。

それを正面から見ると切り妻屋根のようだが、これに補強のような役目があるのだろうか。


八点星あるいはロゼット文の切石モザイクの上には、
ロマネスク散策が、モディヨンと柱頭の多くは、19世紀の修復の際に置き換えられているというように、同じ鉋屑または積み重ねた巻物のモディヨン(軒下飾り)が並んでいる。

でも、よく見ると巻物に目とヒゲの付いたものや、

丸顔があったり、松ぼっくりのついた柱頭彫刻があったりする。

横から見ると目が分からない。


北翼廊西側にも丸顔の軒下飾りが二つ。


柱頭彫刻には他では見られない浮彫がある。補修モディヨンの巻物は五つ、

古い巻物のモディヨンは四つ。


北翼廊上部にある三連アーチの柱頭はアカンサス由来の葉文様のようだが、19世紀のものだろうか。


北身廊の一番端の三連アーチ左より二番目の柱頭彫刻は古いもののように感じる。組紐で編んだ交差する蔓草のようで、他の教会でも見たことのある文様かも。



内部

内陣の柱頭彫刻はアカンサス由来の葉文様が並んでいる。黒っぽい色の柱頭彫刻は古いと言えるのだろうか。

左より
同じアカンサスの葉だが、柱頭ごとに違いはある。

こういうふうにデザインを少しずつ変えるのが約束事だったのかと思うほど。

右端のは細かな細工があって、他のものとは系統が違う。


周歩廊にもアカンサス由来の柱頭彫刻で飾られている。



ただ身廊側には、目立たないので見落としてしまいそうな柱頭彫刻があった。

水盤の水を飲むハト?

正面を向いた動物の上には鳥が留まっている。細部は何を描いているのか不明。

上の柱頭彫刻が身廊北側にあることがこの写真で分かった。


翼を広げようとしている猛禽類

これはアカンサスの葉と言えるのだろうか。


やっぱりアカンサス由来の葉文様がほとんど




                →イソワール サントストルモワヌ聖堂 外側の装飾

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参考サイト

参考文献
「The Treasures of Romanesque Auvergne」 Text :Noël Graveline Photographs: Francis Debaisieux Design Mireille Debaisieux  2010年 Édition DEBAISIEUX