アートマルシェの1344号店は悠遊舎ぎゃらりぃSAPPORO
最初は「散華」として作られた蓮の花弁が、いつの間にやら石を覆うようになった。
撮影はカメラマンでもある田上拓氏
ベッドに並ぶのは手前から藤本友氏の細密な絵付けの作品
そして壁際(背後にはTV)の作品群と四つ折りのリーフレット
惠美子氏のご主人の実家のある川内の海と聞いたことがあるが、以前の写真は確かに短かった。それがこんなに長々と真っ直ぐに広がる海だったとは。
他のお客さんが「いいレンズを使っておられますね」と感心していた。そういう写真だとは気づかなかった。
話は戻るが、散華は単体で出現した。その後リーフレットにもあるように、散華をのせるための無色透明のガラスの台が出現した。
ガラスのいろんな面に映る散華が不思議でもあり、面白くもあった。
それが今回、ガラスのキューブに箔や黒漆を貼り付けるなどして積み重ねてあった。
惠美子氏がいろんな風に見せてくれて、キューブを掴んだ指が見えなくなったりとまるで手品師になったかのようだった。
ガラスの台が作品へと進化していったのだ。
珪砂組についてはこちら
そして壁の反対側
ベッドに並ぶのは手前から藤本友氏の細密な絵付けの作品
藤本友氏の作品とコメントを同ぎゃらりぃのリーフレットより
今までに見た植物や生き物などから着想を得て、物語のある作品を創れるよう筆を運んでいます。今回のアートフェアでは柔らかい色の磁器土で日常に 寄り添う飾り物を制作しました。
富田美樹子氏の華やかな作品。
富田氏はポルトガル育ちだそう。轆轤をひいたり、型成形したりしたものに上絵付けしてある。こちらもすごく緻密な作品でした。私は、教会、寺院、神社、モスクなどの宗教建築や装飾に興味があり、それらは私の作品のインスピレーションになっている。また懸垂曲線や対等螺旋、フラクタルの法則から出来ている物質や生物、植物、宇宙の法則から成り立つ星たちが作る形、それと同じ法則を持つ原子、原子が作る分子の形、分子が作る生物、植物の形も作品のソースになっている。
宗教空間と宇宙自然で同じ感動と美しさを感じるのは、人は自然に畏れと敬いを抱いて人知を超えた大きな力を感じ取り、それを崇め祀る為に宗教空間、祝祭空間に装飾を施すからだと思う。
私も自分の中の宇宙自然を感じ、心や魂から湧き出る文様や形を作り続けようと思っている。
全く信仰心のない私だが、宗教建築や装飾には興味があったので、あれこれと調べたり、確かめに旅したりしている。でもそれが富田氏のような創作に繋げられない凡人ですねん。
その物凄く凝った作品の隣のデスクには、優美なガラスの花瓶が。
これが花入、どこに入れるのだろう?
一つの部屋にこんなに沢山の作家が紹介されていて、しかもその作品が犇めいている。アートマルシェってすごい。それに、見に来ている人たちの服もそれぞれ個性的🤩
KOBE ART MARCHÉ 2023 に行ってみた1← →鶴身印刷所で珪砂組展
参考にしたもの
KOBE ART MARCHÉ 2023 のリーフレット
KOBE ART MARCHÉ 2023 のリーフレット