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忘れへんうちに 旅編では、イスタンブールで訪れたところを長々と記事にしています。その中で興味のある事柄については、詳しくこちらに記事にします。

2020/08/28

伊吹山から見る景色と花々


醒ヶ井のバイカモを見に行こうかということになり、それなら久しぶりに伊吹山にもということになった。何しろ伊吹山は何時入ってもガスで視界がひらけない山だったのだ。コロナの影響で、この時期滅多にないことに高速道路は渋滞もなく快適。高級スポーツカーにすいすい追い抜かれても、「やっぱり名神を通ると普段見られない車がいろいろ走ってるな~🤩」などと楽しみながら近くまで来ると、雲は出ているものの、まだガスってはいなかった🙌
ところが伊吹山ドライブウェイの料金所では小渋滞が😓
伊吹山の南東尾根から長々と山頂へ。
やっと琵琶湖が見えたが、こんなに僅か。
やっと伊吹山本体が見えたと思ったら、また尾根の反対側へ。
山頂駐車場がみえてくると、道沿いの狭いPには車がいっぱい。そしてガードレールの外には、三脚にものすごいレンズを付けたカメラとその所有者たち。琵琶湖にはレンズを向けていないのでは🤔

早めに到着したので広大な山頂駐車場はまだまだすいていた。
親切に駐車場から見える山々が写真で紹介されている。

白山は雲の向こうだったが。

山頂駐車場から見える伊吹山。ここからは急傾斜もなく、散歩程度の山歩きだが、いつもガスっていたので、こんなにはっきりと見たのは初めて。どうぞガスは出ませんように🙏

越前方面 
若狭湾も見えるらしいが、
もう近くの竹生島や琵琶湖さえ霞んでみえる。

湖北に見える山々
え、氷ノ山も見えるんや。
琵琶湖の方は霞んできて、竹生島がぼんやり見える程度。
それでも対岸も写っていた。

駐車場の標高が1260mなので、山頂まで標高差100m強。


西登山コースへ。
ゲートの手前に巨大なセリ科の株があった。シシウドだ。
花弁は5枚だが・・・せっかく亭主が時間をかけて撮影してくれたが、花は終わっていた。

左の崖にはオニユリ(ユリ科ユリ属)。そして赤いのはアカソ(イラクサ科カラムシ属)。

いざ山頂へ。最初はゆるい登り。登山道の下に黒っぽく曲線を描いているのはシカ除けのネット。

上の斜面に力強く咲いているのはサラシナショウマ。穂先まで細くならない。
サラシナショウマ(キンポウゲ科サラシナショウマ属)は真っ直ぐに咲くという印象を持っていたのに、曲がったものも多いやん🧐
まだまだ青い蕾が多いなか、しっかりと白い花を咲かせているものも🤗
青い蕾と満開のサラシナショウマ
ついでにもう一枚
サラシナショウマは先から末端まで同じように開花する。一番下の蕾だけ裏切っているけど😅

キヌタソウ(アカネ科ヤエムグラ属)

オオヒナノウスツボ(ゴマノハグサ科ゴマノハグサ属)
臼というよりは何かの容器のよう😓

シオガマギク といってもキク科ではなくゴマノハグサ科シオガマギク属

蕾の形からオトギリソウ(オトギリソウ科オトギリソウ属)だと思うが、花弁が丸い。
3つずつ赤い点々があるのがかわゆい😊

ずっと穂状に咲く紫の花はクガイソウだと思っていたが、
葉の少ないのがヤマルリトラノオ(ゴマノハグサ科クワガタソウ属)、5枚の葉が輪生するのがクガイソウ(ゴマノハグサ科クガイソウ属)。だからこれはヤマルリトラノオだ🧐
ヤマルリトラノオの花穂は下から咲いていく。
少しずつ開いていき、
そして穂先まで開花すると(ピンボケ)こんな風になる。

小さな小さな花はイワアカバナ アカバナ科アカバナ属

イヌトウバナ シソ科トウバナ属
これも小さな花

クサボタン キンポウゲ科センニンソウ属
真っ白ではないが涼しげな花。花弁がくるくると外にカールしてかわゆい

斜面下側には黄色い花の群生に混じってサラシナショウマも。サラシナショウマがこんなにたくさん咲いているのは見たことがない。
黄色い花はキオン(キク科キオン属)、その手前にはやはりヤマルリトラノオ。伊吹山にはクガイソウは咲かないのかな?
もう琵琶湖は霞の中。下の斜面にもたくさんのサラシナショウマ。

高速道路がすいていたので、伊吹山も人は少なめと思っていたら甘かった。花の写真を撮りながらゆっくりと歩を進めていると、後から後から追い越される。しかも小さな子供連れの家族が多い。子供は自分の体重が負担にならないので、大人よりも速い。

マルバダケブキ キク科メタカラコウ属
大きな葉と花。蕗ではないが葉は丸い
花弁の先は3裂する。

子供たちが盛り上がっているので近づくと、珍しい姿をした小さなバッタだった。


今まで見たことがない植物が。とげとげの葉が痛そうで、伊吹山特有の針葉樹かと思ったが、
たくさんついている蕾はアザミみたい。
開花したものもあった。コイブキアザミという名称

イブキトラノオ(タデ科タデ属)は、
この2本しか見なかった(中央の白っぽい花)。

途中からジグザグの登山道になったので、人が下に見える。
また曲がると短いが斜度がある道。

登り切ると真っ赤な区画が現れた。

なんとシモツケソウ(バラ科シモツケソウ属)の大群落。柵で囲って保護されている。
濃淡は蕾と開花したものとの違い?
花は薄い色で、小さな実がより鮮やかな色になることを初めて知った。
シモツケソウの蕾と花の色は淡いのに。

その中に咲く紫の花は、やっぱりヤマルリトラノオ。
下向きに咲くことが多いオニユリだが
横向きに咲いて中が見えるものもあった。

イワベンケイ ベンケイソウ科キリンソウ属
高山で咲くイワベンケイよりもきゃしゃな感じがする
花より葉にピントが合っている😅

ツリガネニンジン キキョウ科ツリガネニンジン属
ツリガネニンジンは放射状に大きさの異なる蕾がつく。
ウツボグサはピンボケ😨 シソ科ウツボグサ属

傾斜がゆるくなってきた。柵の向こうに人が一列に並んで向こうを向いている。
柵の外から見えるのは?
やっぱり琵琶湖。でも霞んで湖面が僅かに見分けられる程度。
竹生島は何とか見えた。

この付近にはハイマツのように地を這っている樹木があったが、元気がなさそう。
伊吹山は山頂が石灰岩の山なので、こんな風に白い石がごろごろしている所もある。
石と樹木の間には黄色い花が群生しているのかと思ったら、
フッキソウ(ツゲ科フッキソウ属)だった。昔々どこかの美術館の通路に富貴草が植えられていたのを思い出した。
新しく出た葉が、遠くから見ると花に見えたのだった。

見下ろすと、真面目に登ってくる人たちがいた。
その先はつづら折りとなって、車で楽した我々の行く道と合流する。
下から登った人たちは、当たり前だが徒歩で下山していく。

やっと頂上の建物が見えた。ここからは二手に分かれていて、登りは左側のコース、下りは右のコースにすることに。
標高が高くなってもサラシナショウマは咲いていた。

クルマバナ シソ科トウバナ属
丸い赤紫色の玉が2つ重なっているように見えたのに。
別の花を写したが、やっぱりピントは合いきっていない。

山に咲いてもカワラナデシコとは👀 ナデシコ科ナデシコ属

淡い色のイブキフウロ

木本らしいが、葉は菊のよう。
蕾のあるものも
花というより病気かも 草本か木本かさえ分かりませぬ😥

そしてやっと頂上へ、標高1377m。
とりあえず一番高いところへ。
そこには日本武尊の石像が祀られていた。素朴で好ましいが、ヤマトタケル自身は山頂まで登れなかったのではないかな。
イブキジャコウソウがないなと登ってきたが、なんとこの像の付近の岩場にあった🤩
まだ咲きかけのものも。
イブキジャコウソウはタイムと同じシソ科イブキジャコウソウ属なので、タイムと同じ香りがした。

食堂で注文した山菜そばは、文字通り山菜で蕎麦が見えないくらい。

食堂近くに咲いていたのはイブキゼリ?
イブキゼリとイブキゼリモドキがあるらしい。
イブキタンポポ
上から写したらややピンボケ
この上に行 シモツケ バラ科シモツケ属
下山は少しだけ別のコースを通った。やや歩きにくい道だったが、
気の早いワレモコウ(バラ科ワレモコウ属)
もっときれいな色なのに・・・
ススキ
そして、これも1本だけ咲いていたイブキトリカブト ピンボケ😱 キンポウゲ科トリカブト属
ルリトラノオは下の蕾から咲いていたが、トリカブトは上から咲いていくことをこの歳になって知った(亭主の写真を拝借😉)
トリカブトにはハクサントリカブトやキタダケトリカブトなど、山名を冠したものが多い。
イブキトリカブトの特徴といわれても・・・😵

                   →醒井で地蔵川の流れと梅花藻を満喫
関連項目

参考文献
「山渓カラー名鑑 日本の野草」 1983年 山と渓谷社
「伊吹山のお花畑案内図」 伊吹山ドライブウェイ発行