ホシガラスが埋めて食べ忘れた種のように、バラバラに芽を出した記事が、枝分かれして他の記事と関連づけられることが多くなった。 これから先も枝葉を出して、それを別の種から出た茎と交叉させ、複雑な唐草に育てて行きたい。
2019/04/09
青田風のたよりは田上惠美子氏の蜻蛉玉展
コアガラス作家(蜻蛉玉ばかりではないので)の田上惠美子氏から届いた案内は青田風という山形県での個展だった。
大阪を拠点とされながら、日本でもかなり遠方で開催される個展には驚かなくなったが、今回はギャラリーの名称「青田風」に、広々とした田んぼが広がるところに、風が吹いて稲の葉が波のように揺れていく様子が脳裏に浮かんだ。なんと清々しい名前のギャラリー。
田上氏のFacebookを見て、それが真鶴のギャラリーaToのオーナーさんの故郷米沢で新たに開かれたお店であることを知った。aToは海の見えるギャラリーということで、いつか行ってみたいギャラリーだったのに、関西からはもっと行きにくい米沢とは。
それにギャラリーの地図が、田上惠美子氏の蓮弁から生えてきたような配置も面白い。
切手もコアガラスの器。
わざわざ消印を部分的に残したのは、平成も最後だから。と言って平成に何の感慨もない。西暦との変換が覚えられないまま31年もたってしまったなあ。次の令和もきっと迷うだろうなあくらいにしか思えない。昭和の人間なので。
それにしても、今回の案内は、春霞の中でふと地面を見つめると、小さな花がぽちぽち咲いているよう。サクラは見上げるものだけれど。
20年ほど前GWに青森に行った時、サクラが咲いていたように記憶している。米沢ではもう少し早いとは思うけれど、青田風さんでは田上氏のサクラの方が早く咲いているはず。
今回の個展、葉書をいただいて記事を造るまでに終了しているのではと確かめると、4月3日から5月5日とひとつき余りという長い期間です。オーナーさんと田上氏の信頼関係を示しているよう。
5月にもなれば、山形では田に植えた苗も揃って青田が広がっているだろうか。
きのわの硝子展 田上惠美子氏のマイブームその2←
→田上惠美子氏の作品展は東京のカラニスで