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忘れへんうちに 旅編に、中央アジア各地の旅に続いて、イランの旅を記載し始めました。
その中で興味のある事柄については、詳しくこちらに記事にします。

2013/10/15

アテネ国立考古博物館 ミケーネ7 円形墓域Bの出土物



ミケーネ時代の展示室には、円形墓域Bからの出土物も展示されている。
しかし、円形墓域Aからはたくさんの遺物が出土した。特にシュリーマンが発掘を行ったこと、彼が「アガメムノンのマスク」と名付けたものを初め、黄金製のマスクが数個、その他にもたくさんの黄金製品が出土したこと、円形墓域Aはミケーネの城壁内にあって、必ず眺める(以前は中まで入れたらしい)ために、どうしても円形墓域Bは、遺跡でもアテネ国立考古博物館の中でもその影に隠れてしまう。
また、写真を撮っていると、どんどん説明しながら先に進んでいくガイドにはどうしても遅れがちになり、その説明がイヤホン・ガイドで聞こえてはいるものの、自分の撮っている遺物とは違っているので、何が何だかわからなくなってしまう。そのためにも図録はほしいのだが、ギリシアの博物館ではないところもあった。

そんな訳で、円形墓域Bの出土物と特定できるものは少ないが、その中から少し採り上げてみる(特に明記しない場合は館内の説明)。

O墓(女性の墓)出土品
中央上2つはディアデム(頭飾り) 金 打ち出しの円形文様と円花文
アヒル型容器 前16世紀 水晶
アテネ国立考古博物館のホームページの説明は、このアヒル型容器はミノアに特徴的なもので、現在でもクレタ島から産出される。先は注ぎ口になっていて、反対側にある把手は、アヒルの頭を後ろに向けている。この容器は化粧用に使われたと見られること、装身具がたくさんあったこと武器が出土しなかったことから、O墓は女性が埋葬されていたと考えられている。他の水晶でできた遺物と同様に、繊細な職人技はクレタ人のものであるという。
これだけアップして撮るのは難しかった。3枚写してピントが合ったのはこの1枚だけ。それくらいおぼろげな作品だった。
透明ガラスはこんな水晶の器を目指したのだろう。 
青銅のピンと水晶の頭飾り
左は球形、右はケシらしい
これもクレタ製ということになる。

Γ・Δ墓出土品 前17-16世紀
このコーナーは青銅の長い剣が目立つが、上の方に黒っぽいマスク、黄金製のカップなどもある。
1 ディアデム 金 
両端に輪っか状のものがついている。
渦巻が2つずつ繋がっている。

2 男性のデスマスク エレクトラム(金と銀の合金) 
これは円形墓域Bで唯一発見されたマスク
黒っぽいので銀製だと思っていた。
円形墓域A出土のマスクは、顔の輪郭よりも広めに作ってあるが、これはほぼ輪郭大ではなかったかと思う。こちらのマスクの方が古そうだ。
エレクトラムというのはギリシア本土で採れたのかな。
3 ヒゲをたくわえた男性を表した印章石 アメジスト
ギリシア本土で唯一発見されたもの、ミノア文明時代クレタでは類似品がある
4 櫛 象牙

5 脛当ての飾り板 金 
お守りかと思った。
25 青銅長剣の柄 金
地が三角形になるように連続渦文が配置されている。向かい合うライオンの頭部で終わっている。
柄の先端は別に作ったものが取り付けられているようで、その縁にはアカンサスほど複雑ではないが、葉か花弁状のものが巡っている。


おそらくファイアンス製のペンダント・トップが数個

アテネ国立考古博物館 ミケーネ6 ガラス 
                            →オリンピア考古博物館1 ミケーネ時代

関連項目
アテネ国立考古博物館 ミケーネ5 貴石の象嵌
アテネ国立考古博物館 ミケーネ4 象嵌という技術
アテネ国立考古博物館 ミケーネ3 瓢箪形の楯は8の字型楯
アテネ国立考古博物館 ミケーネ2 円形墓域A出土の墓標
アテネ国立考古博物館 ミケーネ1 アガメムノンの黄金マスクとはいうものの

※参考サイト
アテネ国立考古博物館のホームページ