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永祚寺は明の萬歴年間(1573-1619年)に創建され、その山門もグレーの磚(焼成レンガ)でできているのだが、寺名の扁額、アーチ形門の両側にある瑠璃瓦の装飾が目立つので、軒の木造の組物には気づかなかった。
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こちらの塔は各層屋根の軒瓦が青い瑠璃釉で、多少くっきりと見えるので、その軒が木造の組物のようになっているのに気づいた。
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軒の裏は角材の垂木を表していて、1つ1つを磚で構成しているのではなく、凹凸のある板状のものをつないでいるように見える。斗栱も部材をそれぞれの形の磚を造り、それを組み合わせているのか、1組を1つの複雑な磚で造っているのか、よくわからない。
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見学した時はちょうどボタンの時期で、この庭は紫霞仙という明時代からある古い種類のボタンだけが咲いていた。
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※参考文献
『山西古建築通覧』(1987年 李玉明主編 山西人民出版社)