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忘れへんうちに 旅編では、イスタンブールで訪れたところを長々と記事にしています。その中で興味のある事柄については、詳しくこちらに記事にします。

2016/04/15

伏見稲荷2 鳥居のトンネル


伏見稲荷大社の最初の鳥居をくぐってから、これまでも多くの鳥居や鳥居のトンネルの下を歩いて来た。

やっと千本鳥居と呼ばれる、一方通行の鳥居のトンネルのところまで来た。ここの鳥居はさすがに小さい。
実は伏見稲荷大社というのはこのような鳥居のトンネルが延々続いて、その奥の方に社殿があると思っていたのだった。
下り専用の鳥居のトンネル。人の往来がわからないほど密に並んでいる。
途中にあった吊り灯籠。ここだけだったかな。
伏見稲荷大社は24時間参拝可ということだが、あまり照明はなかったような。

千本鳥居は意外に短かった。
抜けたところが奥社奉拝所で、多くの人たちは右奥へと向かって行き、また戻ってくる。それはおもかる石というのがあるからだ。
『稲荷山名所図繪』の裏の説明には、境内の右奥に「おもかる石」があり、願いを掛けて石灯籠の宝珠石を持ち上げてみると、思ったより軽ければ願いが叶うと言われていますとある。
ここに並んでいるのは狐の顔の絵馬。眉と耳以外は自分で描くらしく、一つ一つ顔が違う。
単に目と鼻を付けたものから、点描で人物の顔を描いたものまで様々。

再び鳥居のトンネルへ。ここからは上りも下りも同じ道を通る。
途中でトンネルが切れていて、右側にいろんな道標が立っていた。
それだけでなく、京都一周トレイルの起点になっているみたい。
神宝神社というのにも行けるらしいが、我々は熊鷹社を目指して再び鳥居のトンネルへ。

今度は左側に開けたところがあったので、ちょっと寄り道。
タコの足のような根が露出した切株に屋根が架けられ、信仰の対象となっていて、お参りしている人もいた。根上がりの松というらしい。

再び参道に戻り、鳥居のトンネルを抜けた所で振り返ると、右側には鳥居が数本だけ。

また鳥居のトンネル。その先にはトイレ。
最初はなだらかだったが、そろそろ勾配がでてきた。

谷間の参道に小さな神社のようなものがところ狭しと建てられている。
その中でも大きなものは石垣を積んだり、奉燈があったり、眷属の狐まであったりする。そこにも小さな鳥居が献納されている。
このような小さな祠についてBS11の「古地図で謎解き」で小嶋一郎氏は「お塚」と呼んでいた。
個人的に築かれたものらしい。
お塚を縫うように狭い階段が付けられている。
登りきったところがT字路になっていて、正面に新池があった。木々に囲まれているとはいえ、久しぶりに開けた光景に出会った。
左側に熊鷹社。
熊鷹社の向かいにあるお店では小さな鳥居を売っている。
手水舎の傍には「鳥居奉納のご案内」という看板があって、大きさと値段が書いてある。
お店に置かれた小さなものはまた別かな?

そしてこれが熊鷹社。気にはならなかったが、風があったらしく、炎が傾いている。
下の方には大きめの狐が対。上の小さな2対の狐の間には丸い鏡が祀られている。
『伏見稲荷全境内名所図繪』は、「熊鷹大神」で願い事、頼み事などのお祈りを済ませ、難切り不動尊の横、池の畔で柏手を2回打つと幸運を示す方角よりコダマ(谺)が返って来ると言う。また、コダマが近くより返って来たように思うと願い事は早く叶い、遠くから返って来たように思うと願い事の成就は遅くなると言う古くからの言い伝えがありますという。
難切り不動尊というのは、T字路の右手奥にあった祠かな。神社の人が竹箒で丁寧に浄められていたので、写すのが憚られた。従って画像はない。

     伏見稲荷1 狐の銜えているもの←      →伏見稲荷3 京都の街を眺める

関連項目
伏見稲荷5 お山する2
伏見稲荷4 お山する1

参考にしたもの
「伏見稲荷全境内名所図繪」 吉田初三郎筆 伏見稲荷大社鳥瞰図(1925年) 稲荷山共栄会発行
BS11の「古地図で謎解き」という番組の伏見稲荷編