トルクメニスタンの青銅器時代の広大なマルグシュ遺跡では、都城址のゴヌール1号遺跡を見学し、また、出土物をマリの博物館で見学した。
王族の墓のうち第3900号墓では、馬の骨と共に青銅製車輪の箍が副葬された墓坑があった。四輪馬車だったらしいが、荷車として用いられたのか、それとも墓主が乗り回した戦車だったのだろうか。
ぐにゃりと曲がったものが青銅の輪っか。当時他の遺跡では見られないものだそう。
車輪にしては幅が狭いような・・・
マリの博物館では、その復元品が展示されていた。前3ー2千年紀の初頭とされている。
右には錫杖が3本あるが、青銅青銅製は一番下の杖の握り部分のみ。
この場所からは青銅製の壺も出土している。
マリの博物館では、発掘されたものが展示され、現地ではレプリカが置かれていた。
そしてスコップの先もあった。外では発掘作業が続いており、そこに置かれた現在のスコップとあまり変わらない形をしていた。
博物館で見たもの
剣は先が折りたたまれたものもあり、非常に薄い。実用品ではなく、副葬品では。
剣先が写っていないが、これは実用品かな。いや、武器としての剣はもっと分厚いはず。
釘
装飾的なものも
化粧道具も青銅製
鏡も
そして、腕輪らしいもの(左下)や、
指輪に篦の類も。
→マルグシュ遺跡の出土物2 青銅製印章
関連項目
マルグシュ遺跡の出土物5 女神像
マルグシュ遺跡の出土物4 モザイクの聖櫃
マルグシュ遺跡の出土物3 祭祀用土器が鍑(ふく)の起源?
マルグシュ遺跡4 王族の墓巡り
マルグシュ遺跡2 王宮
※参考文献
「シルクロードの古代都市 アムダリヤ遺跡の旅」 加藤九祚 2013年 岩波書店(新書)
「世界美術大全集東洋編15 中央アジア」 1999年 小学館