画像は拡大しますが、ストロボなしで撮影したため不鮮明なものもあります。尚、田上恵美子氏は田上惠美子さんでした。
田上恵美子氏の個展を見に豊中に出かけた。阪急宝塚線曽根駅から東に1分も歩くと、アートボックスというギャラリーがある。落ち着いた雰囲気の、居心地の良い画廊である。





左から2つ目のものは、トルコ石の青色と金のラインがエジプトを思わせる。名古屋の手造りガラスびいどろ家で、「歴史上の人物から注文があったとしたら貴方はどんな玉を創りますか」テーマを与えられてトンボ玉を制作したことがあり、クレオパトラで制作したものの1つとか。当たらずとも遠からずだった。しかし、息子さんには形が「寝袋みたい」と言われるそうである。

実は、昔博物館で仏像や仏画を眺めていて、表面にきらきら光るもので文様が表されていることに気がついた。それが截金だった。そして、その細い截金で表された様々な文様がどこからきたものだろうかと思ったのが、今まであちこち寄り道しながらも続けてきた美術史の勉強の原点だったのだ。
聞けば、田上恵美子氏は平安佛所の人間国宝の截金師江里佐代子氏の作品を見て截金の創り出す文様に興味を持ったのだとか。
私はといえば、テレビで江里氏が截金で文様を描いていく様子を見たことがあり、現代でも続いている技術なのだと思った程度だった。

円錐形のものも作品で、オーガンジーで蓋をしている(のかどうか、聞くのを忘れた)。


アートボックスは豊中市曽根東町1-10-3
「トンボ玉とコアガラス 田上恵美子展」
2007年3月28日~4月8日
田上恵美子氏の略歴
