ホシガラスが埋めて食べ忘れた種のように、バラバラに芽を出した記事が、枝分かれして他の記事と関連づけられることが多くなった。 これから先も枝葉を出して、それを別の種から出た茎と交叉させ、複雑な唐草に育てて行きたい。
2018/06/19
天善堂で源氏物語 光のうたかた展
今回田上惠美子氏からいただいた案内は、これまでに二度うかがったことのある箕面の天善堂で開催される「源氏物語 光のうたかた展」だった。
尾崎尚子氏が手描きされた着物地は平面なのに、まるで金魚が泳いでいるような錯覚をしてしまうのは、対角には着物地をうねらせて、水が流れるように立体的に置かれているところに、田上氏の蜻蛉玉を見え隠れさせながら、みごとに配置されているからだろう。
尾崎氏の着物の文様にも「源氏物語」らしく、源氏香の匂宮の図が描かれている。尾崎氏の着物は手描きというだけでなく、地紋もそれぞれに美しい。
田上氏の作品は源氏物語五十四帖のタイトルをそれぞれイメージして作られたもので、今年日本伝統工芸近畿展に入賞された中から、8点が載せられている。
左上から、四十七帖総角、五十四帖夢浮橋、三十三帖藤裏葉、三十四帖若菜、三十九帖御法、二帖帚木?、五帖若紫、二十八帖野分?かな?
源氏香の図の右下は、形と色が二帖帚木に似ているが、金箔の文様が以前にみたものと違うような・・・
田上氏の2018.5.23.岡山天満屋さんガラスジュエリー特集のそぞろごとによると、岡山天満屋での個展には、あの松島巌ご夫妻も来られたとか。
松島夫妻と田上氏の3ショット写真では、それぞれに年を重ねられたアーティストの深みのある顔が並んでいる。
小さな画像では、田上氏が横長の枠に蜻蛉玉を嵌め込んだ、新たな輪っかを付けておられる。田上氏の蜻蛉玉だけでなく、蜻蛉玉を付ける輪っかも新たに出現するので、それも楽しみだ。しかし大画像で見ると、それは細い鎖にぶら下がった蜻蛉玉が老眼鏡のレンズの間に入り込んでいるだけなのだった。
それにしても松島氏の目力のすごいこと👀
松島氏といえば、20年近く前に岡山市立オリエント美術館で開催された古代ガラス展でのシンポジウムで、岡山弁で穏やかに、しかし力強く持論を述べられる姿を思い出す。
奥様と田上氏の服も素敵🙆
個展の続きの画像が後楽園の写真だった。しかも、ただ庭を眺めるだけの私の写真とは違って、高大な庭園のとんなところに目を留め、それをどんな風に写すか、とても参考になる。さすがに美を追究する人は、目の付け所が違います🙌
かと言って、今後自分の写真が変わるとも思えないが💦
6月20日(水)から24日(日)と短い。しかも23日(土)は語り会があるらしい。
その裏面は23日の語り会、「京ことば 源氏物語」の案内だった。
田上氏の漫ろ事やFacebookで、ときどき山下智子氏の「京ことば 源氏物語」の記事を拝見しているが、その美しい京ことばと山下氏の声が聞こえて来そう👂
いつか山下氏の語り会にも行ってみたいものだ。
その声が上の方に描かれているのかと目を凝らすと、それは墨絵のふくら雀のようで・・・!山下氏のバックが尾崎氏の手描き友禅だった。
天善堂は関西でも奥まった箕面にあり、交通の便が良いとはいえませんが、とても雰囲気の良いギャラリーです。
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→田上惠美子氏から届いた案内は Join to joy
関連項目
田上惠美子氏の蜻蛉玉源氏物語展1
箕面で田上惠美子ガラス展1