お知らせ

忘れへんうちに 旅編に、中央アジア各地の旅に続いて、イランの旅を記載し始めました。
その中で興味のある事柄については、詳しくこちらに記事にします。

2016/05/31

唐招提寺2 金堂建物の細部


唐招提寺の金堂をつぶさに見学している(つもり)。

金堂 奈良時代
『新版古寺巡礼奈良8唐招提寺』は、奈良時代の金堂建築として唯一現存する貴重な建物で、鑑真和上の弟子如宝により建立された。正面7間、奥行4間で正面庇1間通りを吹き放しとし、柱間は中央間から両端間に向かい段々狭くなっているという。


吹き放しの軒。力強く簡素な組物を見たいと思っていたが、ハト除けの金網が・・・・
三手先の細部が金網でよく見えない。
この方が分かり易い?
『共結来縁』の平成の大修理2003年の図版の方が、少し解体されているが斗と肘木の組んで重ねている様子がよくわかる。
庇部分を見上げると、虹梁が2段になって、上側に板状の蟇股がある。
蟇股のアップ

しかし、『共結来縁』の創建当初の復元断面図をみると、虹梁は1本しかない。
同書によると、創建時のものは庇虹梁、後の時代に加えられたものは繋虹梁という名称らしい。
そして、庇の隅は尾垂木が斜めになっている。隅木というらしいが、庇の小壁を突き抜けて力強い。
この隅木の上の方に隅鬼がいたとは気付かなかった。

その下の連子窓。
同書には、2003年に解体される場面の図版があった。
内側にはまだ朱がよく残っているのだなあ。

西側。
風変わりな舌のさがった風鐸。左奥には簡素な鐘楼、北側には講堂。
西北の隅木の上にも隅鬼がいたのだった。どこから眺めたら、隅鬼を見つけられるのだろう。

列柱を撮りたいのだが、うまく捉えられなかったり、人が邪魔していたり・・・
こういう風に撮れば良かったのだ。

東南の組物。白っぽいのが当初材?
『共結来縁』に金網のない画像があった。三手先の組物がずらりと並んで壮観。



       唐招提寺1 南大門から金堂へ←        →唐招提寺3 金堂内部

関連項目
唐招提寺5 境内を巡る
唐招提寺4 鬼瓦

参考文献
「新版古寺巡礼奈良8 唐招提寺」 西山明彦・滝田栄 2010年淡交社
「共結来縁」 2009年 唐招提寺