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忘れへんうちに 旅編では、イスタンブールで訪れたところを長々と記事にしています。その中で興味のある事柄については、詳しくこちらに記事にします。

2015/07/01

田上惠美子氏硝子展はあべのハルカスで



昨日予報よりも早く雨が降り始め、本格的な梅雨となった。梅雨って日本には必要やもんね、などと思ってみても、やはり薄暗く鬱陶しい。
夕刻帰宅すると、その梅雨空を忘れさせるような爽やかな葉書が届いた。

それは蜻蛉玉作家、田上惠美子氏からの個展案内だった。
でも、中には田上氏らしからぬ作品もある。青い蓮華のトンボ玉や、下の方にキキョウをあしらった香合など、パートドヴェールも始めたんですか、田上さん?
作風が変わったのかな、などと思いながらじっくりと葉書を見ていると、帯留めの下に Kawakita Yuuka / Tanoue Emiko とある。川北右果さんとうガラス作家との二人展だった。
お二方とも涼しげで透明感のある作品を創られていて、それを見に行きたいなとは思う。

会場はというとあべのハルカス近鉄本店タワー館9階 暮らしのデザインKITAS内という。
田上氏に案内の葉書をもらう度に、切手の代わりに氏の作品が小さく載っていた。それも楽しみの一つなのに、残念なことに今回の葉書にはそれがないのだった。
大阪の街で通路を埋める人々に酔い、ハルカスを見物し、お二人の世界に浸ってみたいが、閑中忙ありの今日この頃なので、残念ながら見送ることに・・・

今朝、雨の音さえ心地よく感じながらこの記事を書いていると、やはり雨の中を歩いた中禅寺湖畔や小田代ヶ原、戦場ヶ原の景色が思い浮かんできた。

中禅寺湖畔に建てられた元イタリア大使館別荘が、今は記念館として公開されていることを知って出掛けた旅では、梅雨前線が南に下がり、梅雨の中休みと期待していたのに、寒気が居座って、ずっと雨だった。
同大使館別荘2階から眺めた中禅寺湖。正面には幾重にも重なる山々が見えたはず。

赤沼車庫から低公害バスに乗って、森を抜けて見えてきた小田代ヶ原。
バスを降りて、遊歩道に着いた途端にまた雨が降り始めた。
「小田代ヶ原の貴婦人」と呼ばれるシラカバの木を探すにも一苦労。
やっと見つけたのがこの木。

国道120号線の三本松駐車場近くにある展望台から戦場ヶ原を眺めていると、はるか向こうに白っぽい帯状のものが見えた。きっとワタスゲに違いない。
赤沼車庫まで戻り、徒歩で遊歩道を歩いていると、右手が開けてきて、国道を通る車も見えるようになってきた。
小さな白い点々が無数にある。
出会った人に「ワタスゲはありましたか?」と尋ねると、「雨ですぼんでいるからダメだよ」と言われた。
それを覚悟で歩き続けて、見えてきたのが、ツツジの赤、カラマツの幼木などと縞模様のようになって群生しているワタスゲだった。
できるだけアップしてみた。まあワタスゲとわかる程度には写せました。

という、田上氏の葉書の話なのか、自分の旅行の話なのかわからない記事となってしまった。

               →「田上惠美子ガラス展~すきとおるいのち~」はきのわで