同展図録は、木画(モザイク)による華麗な装飾が施された双六盤。天板は芯材の表裏にシタン各4枚を貼って、周囲に側板を立ち上げている。その四隅と長側中央に6箇の床脚を立て、地摺をつける。側板の稜角・四隅の床脚の角・地摺の稜角には象牙の角貼が施される。側板の外面には、花唐草文を主体として、間に飛鳥・飛雲・鴨に乗って飛ぶ人物を表す。木画の素材はツゲ・シタン・タガヤサン・竹・象牙・緑色に染めた鹿角・水牛角というが、会場は暗くて鴨に乗る人物はよく見えなかった。
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カモは白で表され、右翼は下に、人の足のような右足は後方に、2つに分かれたような尾は人物の背後に跳ね上がっている。そうすると、人物が右腕で掴んでいるのは何だろう?
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※参考文献
「第六十回正倉院展図録」(2008年 財団法人仏教美術協会)