![](http://1.bp.blogspot.com/_71OM9lkGuVg/SGHcNnhrZuI/AAAAAAAAJVE/_Ai46rDPI1g/s400/plan.jpg)
丸彫に近い仁王像がこちらを向いて窟室前の両側に立っている。足を踏ん張ってこぶしを振り上げている。しかしながら翻った衣の端はくるくると巻いて図式化が見られる。衣文は体に沿って、折り目の広がる様子もリアルなのとギャップがあるなあ。顔のすごさの割に、胸部の肋骨や筋肉がただの装飾になってしまっている。こういう矛盾した表現がみられる。
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そして窟室両側に2体ずつ表された四天王像。こちらも高浮彫だが、仁王像ほどではない。
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土でつくったものなので、細密に造形されているため、石を彫ったものと単純に比較することはできないが、精緻な表現とさえ言えるような作品である。
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こちらも彩釉磚だが、衣の端の帯文様の唐草文など伸び伸びと素晴らしい。軒平瓦の文様と同じと言われればそれまでてあるが。
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※参考文献
「国立慶州博物館図録」(1996年 通川文化社)
「世界美術大全集東洋編10高句麗・百済・新羅・高麗」(1998年 小学館)
「仏国寺・石窟庵」(李性陀)