昨夏新疆に旅行することになった時、シルクロードについていろいろ調べていると、くるーぞのお気に入りにも入れている「写真でつなぐシルクロード」のトルファンの中に吐峪溝付近という写真を見つけた(クリックすると大きな写真と、下に解説文が出てきます。後は>>をクリックしていくと解説を読みながら大きな写真が見られます)。
火焔山の中に開かれた石窟の入口の穴とそれを結ぶ足場に興味を惹かれた。次々に出てくる写真に、小さな村や、ダム、そして川筋に少し紅葉の始まった草や木、ススキなどを見ていて、こんなところが火焔山の中にあるのかと思うと、是非行きたいと思うようになった。
そんなところに、利用した風の旅行社から「何か希望はありますか?」という申し出があった。それで驚くほどたくさん要求して、びっくりする程夢が叶うというすごい旅行となったのだが、もちろんその中にそのトユク石窟も入っていた。
北京時間8時という、西域では早朝に、トルファンのホテルを出発して約1時間でトユク村の入口にある駐車場に着いた。車を降りると、まだ山に阻まれて日の差さないトユク村の家並みと緑色タイルのこぢんまりしたモスクが見えてきた。現在はイスラム教徒のウイグル族が住んでいる。





仏教美術が好きだが、その周辺に描かれているものを見るのも好きなので、仏・菩薩を囲む帯状の枠の中に描かれた装飾文様にも目が行った。偏袒右肩の仏立像の足元には丸い足ふきマットのような蓮台が描かれていた。
そして第41窟で注目したのは、ノコギリ状の葉がジグザグに並んだ文様だった。アカンサスがトユク石窟にあったのだ。

そして、その下には、アカンサスの葉繋ぎ文とでもいうのだろうか、上図のジグザグの続きがある。図版が切れているのが残念だが、白い茎の上や下に葉が描かれているのがよくわかる。かなりダイナミックな文様で、葉のギザギザの先にトゲのようなものまで表されている。

※参考文献
「中國新疆璧畫全集6 栢孜克里克・吐峪溝」1995年 新疆美術攝影出版社