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忘れへんうちに 旅編では、イスタンブールで訪れたところを長々と記事にしています。その中で興味のある事柄については、詳しくこちらに記事にします。

2006/06/20

ロバ車からオートロバ車、そしてオート三輪へ


風の旅行社ウルムチ駐在員八田裕子さんのブログ「新疆からヤクシムスィズ」にオートロバ車のことが出ていた。


「オートロバ車走る」
オートロバ車。ウイグル族伝統の乗り物であるロバ車のロバをオートバイに変えた乗り物なのでオートロバ車。もしくはオートバイの後ろに大八車をくっつけたような造りといってもいいでしょう。最近はまっている乗り物です。
ウルムチのオートロバ車はインドのオートリクシャーとかタイのツクツクみたいにどこへでも行ってくれるタクシーではありません。オートロバ車の走行路線は交通法で厳格に定められており、ウルムチでは少数民族の多い南の方で一部走っているのみです。しかもオートロバ車はバスのように決まったルートを往復するだけで、そのルートは完全にバスとかちあっています。それなら安全なバスに乗ればいいじゃないかと思うのですが、どうしてなかなかオートロバ車は少数民族に根強い人気があります。利用者はほとんどが少数民族です。

私もオートロバ車は見た。それはトルファン近郊のブドウの栽培をしている村で、収穫したブドウを運ぶ貨物用だった。
それを見て、豊かになった人が、ロバからオートバイに買い換えたのがオートロバ車かと思った。 

ロバ車というのは、新疆ウイグル自治区の中でも南疆だけの乗り物だと聞いていたので、天山南路にあるクチャという町で大勢乗っているのを見かけても、金曜大バザールに家族総出でやってきたのだろうと思っていた。
ひょっとするとこの写真のロバ車も、路線ロバ車なのかも知れない。しかし、このウイグル族のおじさんがアクビしていられるくらいゆっくりと進むので、振り落とされる心配はないのだろう。

ロバ車の次がオートロバ車なら、その次はオート三輪ということになるだろうか。 
昔のミゼットのようで懐かしいが、これがトルファン郊外のトユク村にあったとは。トルファン郊外の村々は日干しレンガの家が立ち並び、どこもひなびていた。中でもトユク村は火焔山の寒村といった風情だったので、その一軒の倉庫に小さいとはいえ自動車があるというのが驚きだったのだ。
どんどん近代化する中国だが、南疆はいつまでもロバ車やオートロバ車が行き交う、時のゆったりと過ぎる地域であってほしいと思う。