ホシガラスが埋めて食べ忘れた種のように、バラバラに芽を出した記事が、枝分かれして他の記事と関連づけられることが多くなった。 これから先も枝葉を出して、それを別の種から出た茎と交叉させ、複雑な唐草に育てて行きたい。
2018/10/05
トゥールーズのスミレの花の砂糖漬け
トゥールーズについての記事はとっくに書き終わってしまったが、涼しくなってきて、思い出した土産のお菓子がある。それはスミレの花の砂糖漬け(Fleurs de violettes cristalisées)。
スミレの花なので、一片一片大きさや形状が違う。
その花の色なのか、砂糖の掛け具合なのか、色もさまざま。こう見ると鉱物のようでもある。
普通にはそれをコリコリと食べるのだろうが、トゥールーズ在住の観光ガイドかおりさんによると、シャンパンの中に入れると花びらが開いてとてもきれいということだったので、それを炭酸水で試してみた(お酒が飲めないので)。
まず冷蔵庫にあるもので試すと、当然ながら器が結露してしまった。
そこで上から見ると、スミレの花びらが開いていくのと共に、炭酸水が青みを帯びてきた。なかなか中央にはいってくれない。
錫の坏(角居康宏氏作)に移すと色合いに変化が。
でも、スミレは開くと共に色褪せて、きれいとは思えない(坏の足は田上惠美子氏作)。
がっかりしたが、せっかくなので飲んでみたら、ほんのり甘味があって美味しかった。スミレも根元?というか、花の芯に近いところはまだ食感と甘味が残っていた。
次にフランスのバンドワの弱炭酸水(BANDOIT eau gaxeuse)を常温で。今回の旅行中に飲んだフランスの炭酸水は、全て弱炭酸で飲み易かった。
結露はしなかったが、
スミレの花3つを100ccの炭酸水につけるとどんな色になるか試したので、水が少なめ
見慣れたせいか、色褪せた花には驚かなくなっていた。
下から見上げると
再び上から。ワイングラスが高いので、ピントを合わせるのが大変。
それに、どうしてもかけらが浮くのできれいではない。
錫の坏に入れるてみたが、
どこにピントが合っているのやら・・・
長く漬けたままでいると、スミレの花は歯ごたえも味もなくなってしまう。
次に常温の炭酸入りレモネードで試してみると、レモネード自体が無色ではなかった。
それでも中の様子はよくわかる。
花の色がなくなっていくのと共にレモネードはミルキーブルーになってきた。
横から見ると。
20分くらい漬けていたけれど、スミレの花は芯に歯ごたえがあり、甘味も残っていた。
ただし飲んでしまったので、錫の坏に移し替えるのを忘れていた。
私の人生には完璧という言葉はない。