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忘れへんうちに 旅編では、イスタンブールで訪れたところを長々と記事にしています。その中で興味のある事柄については、詳しくこちらに記事にします。

2025/05/19

田上惠美子氏の初夏の便りは「すきとおるいのち」


初夏というと爽やかな季節のはずが、すでに暑すぎる今日この頃、田上惠美子氏より目には涼しい「すきとおるいのち」の数々が鏤められた案内が届いた。京都の好文舎での個展だ。
好文舍をGoogle Map で探すと、南北の油小路を東西の上長者町通りから上がって右手に目立たない入口を発見。暖簾が掛かっていると見つけやすいでしょう。

硝子展「すきとおるいのち」の数々


涼やかな作品の中で異彩を放つのはこのお碗と茶托。
これって煎茶器「水月」(画像は田上惠美子氏の蜻蛉羽通信からコピー)の一組?
第39回日本煎茶工芸展で入選されたという。Facebookではコアガラスでの制作場面の記事がありましたが。


葉書の画像を拡大すると、水月の縁がでこぼこしているのも味わい深い。轆轤成形の陶器では、意識的に削らないと出せない景色。
そしてこの茶托は、Facebookでは、3Dプリンタで元型を出力し、その上に漆塗りを施して、僅かに錫粉を蒔いてみましたとか。
この3Dプリンターがいまいち分かっていないので、素人の素朴な疑問。その元型の素材は何?
見た感じでは、水で濡らした和紙を丸い皿に被せて、皺を寄せて乾かしたみたい。


案内の文面から引用(その背景が蜻蛉玉源氏物語の作品群とは)
すきとおるいのち
永遠である と同時に 儚い硝子
そんな硝子の在りようは いのちの在りように重なる
今日 眼にすることが出来た 素晴らしい空 光 風 水 土 いのち...
永遠でありながら 一瞬の現(うつつ) でもある 森羅万象
その美しさの断片を 硝子に留めたい


期間は2025.5.17(土)-5.31(土) 10:30~18:00  休廊日: 5.25(日)
Facebookによると、24日・31日在廊予定とのことです。
目で涼しさを味わうというのも素敵!


好文舍
京都市上京区油小路通上長者町上る甲斐守町118
Tel: 090-9697-7255