どうしても回りのものが映り込んでしまうので、
図録より。
ここから 八木洋子氏 フュージング・宙吹き・研磨・鉄ベース 高さ41.5㎝ 幅30㎝ 奥行29㎝
コメント:私の製法だから生み出すことのできる文様の流れと空間を含有するこの作品が、
この閉塞感に満ちた今日を生きる自分を、先へ連れて行ってくれることを念じて
光の遊ぶ街から 室伸一氏 キルンキャスト・研磨 高さ17㎝ 幅42.5㎝ 奥行42.5㎝
コメント:ガラスは光を通す
ガラスは光を映す
ガラスは光を分ける
ガラスは光を広げる
ガラスと光は物語を創る
空が降った日 田上恵美子氏 バーナーワーク・キルンワーク 高さ10㎝ 幅45㎝ 奥行40㎝
コメント:固体と液体を自由に行き来するガラス
有機的存在と無機的存在の重なり
屈折、反射、透過によってあらわれる現(うつつ)の儚さ
May Green マーナー 美恵子氏 キルンキャスト 高さ12㎝ 幅9㎝ 奥行5.5㎝/高さ12.5㎝ 幅26.5㎝ 奥行4㎝
コメント:5月に入ると木々の緑はいっそう深みを増して行きます。
その緑の中に吸い込まれるようにしばし身を置くと浄化されるような気がします。
青い地球と褶曲する地層に見えるのは、私だけかも。
白々明けの朝露植物 河野千種氏 ランプワーク 高さ16㎝ 幅18㎝ 奥行10㎝/高さ20㎝ 幅18㎝ 奥行11㎝
コメント:薄暗い早朝、朝露を纏った植物は繊細で瑞々しく、
昼間感じる美しさとは違う美しさがある。
又どこか奇怪で妖しい。夜と朝の境の妖しく美しい世界を作品にする。
抜け感 山下 千鶴子氏 フュージング・スランピング 高さ10㎝ 幅25㎝ 奥行25㎝
コメント:『抜け感』 ファッション業界で誕生した言葉です。
硬い直線の不透明なフォーマルさの隙間に曲線を描くことで『抜け感』という
イメージを表現しました。
関係#45 馬上知加子氏 宙吹き 高さ92㎝ 幅18㎝ 奥行17.2㎝
コメント:以前から人の一生、人類のさまざまななりゆきをテーマにしている。
今年もコロナにさまざまな自然及び人々との関係が続いています。
それ等を良き方向に表現したい。
抹茶茶碗のよう。
BOWL 「きらら」 山田輝雄氏 宙吹き・カット 高さ17㎝ 幅17㎝ 奥行17㎝
コメント:きらきら きらら きらきらら
球体の四分の一 袁方洲氏 キルンワーク 高さ22㎝ 幅60㎝ 奥行59㎝
コメント:無数の影が積み重なり、徐々に立体として空間に現れ、
視覚的でしか認識されなかった影は触覚も用いて認識できるようになる。
そのような影に対する独自の認識から生まれた作品である。
かけがえのないもの 上山俊一氏 平面研削研磨・カット・ダイクロ加工(蒸着)・キルンワ-ク 高さ20㎝ 幅20㎝ 奥行20㎝
コメント:多種多様・多彩〜魅力いっぱい、 奇跡の惑星
ケトル 新倉晴比古氏 キャスト・スラッピング・研磨・吹き・接着 高さ48.5㎝ 幅58.5㎝ 奥行52㎝
コメント:日常的な物をスケールアップすることで視野が変わったり、
不思議感覚を味わうことができる。
紬-円窓の景 鍋田尚男氏 フュージング・サギング・ホットワーク・コールドワーク 高さ15㎝ 幅60㎝ 奥行50㎝
コメント:色とりどりの不透明と透明なガラスのパーツを組み上げていくモザイクガラスで
「日本の伝統的な文様」や「間」のデザインで和を表現しています。
[小文間の自然]植物の形 2021-1 藤原信幸氏 キルンワーク 高さ25㎝ 幅60㎝ 奥行30㎝
コメント:現在制作しているスタジオのある 「小文間」という場所から
インスピレーションを受けて制作しているシリーズ。
溶融したガラスの動きを生かし、主に植物がモチーフになっています。
孔雀 古池由輝雄氏 宙吹き・キャスティング 高さ50㎝ 幅45㎝ 奥行20㎝
コメント:孔雀の持つ華麗な羽は戦う武器、
一枚の奇抜な羽で闘争心と優雅さ見せたい。
たてしまなGYO 谷祥一氏 溶着・ 研磨・金属加工 高さ39㎝ 幅34㎝ 奥行7㎝
コメント:制作するとき、人と接するとき何かとよこしまな思いがでてくる。
たてしまな題名をつけてもよこしまな考えは生じている。
私には頂部の水色は波打つ海面で、浅い海で青いネコザメが泳いでいるように見えます。
Water Moon 池本美和氏 宙吹き 高さ38㎝ 幅40㎝ 奥行38㎝
コメント:生命の源となる水と光と影の濃淡がおりなす現象に、主眼を置く制作を続けています。
コメント:静かなる波紋が気流となり天空に掛け昇る・・・永遠の輪廻流転を表現した。
追憶 西悦子氏 パート・ド・ヴェール 高さ23㎝ 幅40㎝ 奥行38㎝
コメント:50年記念展で、私の制作意図の3つの起点
ローマンガラス・パリの繊細なガラス・透ける美しい布で
誕生した「レースガラス」を35年後、今の私が製作してみたかった。
flower バスケット 安田泰三氏 ホットワーク・フュージング・スランピング 高さ17㎝ 幅49.5㎝ 奥行49.5㎝
コメント:モザイクガラスを積み重ね、花をイメージした器を制作しました。
日常生活ではコップなどの食器で馴染みのガラス。そんなガラスが、創作作家の手に掛かると、こんなにもいろんなものを創ることができるのかという驚きと、非日常に浸れる「'21日本のガラス展」でした。
関連項目