たまに大阪に行くと、帰りは阪神のデパ地下に寄る。そして、いろんなお菓子がある中、必ず買うのがこのけし餅だ。
しかし、けし餅は大阪の街のお菓子ではない。利休の町、堺にある小島屋のお菓子だ。 菓子器 柿のへた形青磁小皿 窯印ム
1ミリの隙間もなくそして重なりもなく、表面をケシが覆っている、見た通りの上品なお菓子だ。しかし、黒文字を入れたところで形は崩れてしまう。餅と名前にあるが皮が柔らかいのだ。そして飴色の皮は限りなく薄い。
切り口から見えるのはほとんどがこし餡だ。このこし餡はねっとりと濃厚だが、甘みは外観同様上品だ。
以前あった小島屋のホームページによると
けし餅はどのようにつくるの?ということだ。皮は求肥でした。
■STEP1■
餡をつくる 北海道産の小豆を煮てこして、上白糖を加えて長い時間をかけて練り上げます。
■STEP2■
餅皮で包む
もち米に砂糖水を加えて約10時間蒸し上げたぎゅうひの餅皮で包みます
■STEP3■
インド産のけしの実でおおう
インド産の白く粒のそろったけしの実だけを使って餅皮の表面をおおいます。
■STEP4■
完成
直径4cmの丸く形がそろったけし餅のできあがりです
夏でも常温で製造日から5日間もちます。表面が硬くなっらオーブントースターでケシに焦げ目がつくくらいあぶるようにということだ。あぶると芳ばしくなるだろうが、いつも柔らかいうちに食べてしまう。