臼杵石仏を見に行った。ホキ第1群の石仏から左カーブの山道を歩いて山王山の石仏があるのだが、その間に日吉神社の鳥居があり、脇道にそれる。「五輪塔がある」という案内に惹かれて坂道を登っていった。
日吉神社を過ぎて細い道を行ったところに囲いがあり、中の大きな木の傍にその五輪塔はあった。丸彫りの一石五輪塔と呼ばれているものだ。
「日吉社の五輪塔は凝灰岩でできており、空風火水地の5つを組み合わせた形状の五輪塔です。形態的に中尾にある在銘五輪塔の流れをひいているとみられ、製作年代は平安時代末期から鎌倉時代初期と推測されます」という教育委員会の説明書きがあった。
ええ形やなあ?!こんな五輪塔が道のかたわらにあったら、毎日でも散歩するのに。
ホキ第1群の石仏の近くにもたくさんの小さな五輪塔が並んでいた。国東半島でも小さな五輪塔をたくさん見かけた。磨崖仏やお寺の仏像などを寄進した一族代々の墓が並べられているのかと思っていた。 しかし、どこで見たのかよく覚えていないが、大分の五輪塔は自然災害がおこらないようにという願いを込めてたくさん作られたということだ。五輪塔が墓だと思っていたので、意外だった。