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忘れへんうちに 旅編では、イスタンブールで訪れたところを長々と記事にしています。その中で興味のある事柄については、詳しくこちらに記事にします。

2007/05/16

大山崎山荘で桐の花の大きさを知った



今年も桐の花が咲く頃となった。先日旅した中国でも満開で、あちこちで見かけたが、やや色が褪せていた。見慣れているせいだろうが、藤に似た色の日本の花の方が、桐の花らしく思えた。最初に桐の花だと気づいたのは、山西省太原の西南郊の晋祠だった。去年「大山崎山荘の10周年記念展」を見に行ったのもこの頃のことだった。大山崎山荘は阪急大山崎駅・JR山崎駅双方から送迎バスもあり、上り坂なので利用した。トンネルの手前で降ろされ、そのトンネルからしばらくS字型の坂道を上り、低い表門にたどり着く。そして更に、広大な砂利の車回しを中央の大きく枝を張った楠木をどちらかから回り込んだ先に、大山崎山荘の玄関が見えてくる。

かなりの見学者がいた。皆その玄関や高い煙突を見上げるが、すぐには建物に入らない。建物の左手奥に見える紫の木に目が行くのだ。「あれは何の木?」という人が結構いた。「キリの木」と答える人もいた。家紋に使われる「五七の桐」や「五三の桐」の花である。
 そういう私もかなりの年になるまで桐の花は知らなかった。藤の花にやや遅れて咲くこの木の花は、色が紫なので、遠くから見ると藤かと思う。しかし、近くで見ると、藤は蔓性で花は垂れ下がっているが、桐は蔓ではなく花も垂れ下がらない。

山荘の中でも、1階のテラスからも、2階のテラスからも桐の花を見ることができた。みごとな桐の木だ。1階テラスからは桐の木の近くに白い塔が見える。白雲楼というらしい。2階のテラスからは更に白雲楼と桐の木がよく見える。白雲楼の前は牧場のような草地になっており、その隅の方になぜか羊の像が2体置いてあった。
大山崎山荘を出てトンネルまで戻ると、帰り道とは反対に坂を登ると宝積寺というお寺があると案内があったので、寄ってみることにした。塔の相輪が山荘から見えたお寺のようで、道は大山崎山荘を回り込むようについていた。やがて山道となり、大山崎山荘が裏から見えた。
そして白雲楼の裏を通っていると、紫の花が道のあちこちに落ちているのに気が付いた。桐の花だ。こんなに間近に桐の花を見るのは初めてだ。しかし、どれも落ちて時がたったものばかりで、記録として写真を撮ることにしている私としても、写すのがためらわれるような花だった。
そんな時、何かが音をたてて落ちてきた。友人がそれを見つけて拾ってくれた。桐の花だった。おかげで落ちたばかりのきれいな花を撮ることができた。それにしても人の手のひらほどもある。こんなに大きな花だとは思わなかった。

しかし、こうして間近に見ると、遠くから見るほど紫がかってはいない。晋祠でも、下を向いて歩いていたら、落ちた花を見つけることができたかも知れない。そして、花の色を比べることができたかも。