2008/05/16

慶州の感恩寺伽藍は山田寺より広い?


しばらく歩き回ってようやくこの盛り上がりが東回廊だと気がついた。   
東回廊は北回廊へと続き、
北回廊には礎石が残っている。
北回廊の中央には講堂があったらしい。
講堂跡には礎石だけでなく、地覆石も残っていた。
講堂跡から基壇の残る金堂跡と双塔を眺める。全体をカメラに収めようと思ったら、背後の山に登るとよいらしい。人と比べると金堂はかなり大きな建物だったようだ。
説明パネルに、金堂の正面に東西に向かい合っている三重石塔は、高さ13.4mで、壮大な塔であるという。 説明パネルの平面図では驚いたことに、北回廊は4本柱だったらしい。金堂にも回廊がついている。塔と南回廊の間隔が狭すぎるように感じるが、山が迫った土地なので仕方がなかったのかも。  山田寺とどっちが広いと思う?
そら感恩寺やろ
私は、建物は感恩寺の方が大きかったが、回廊内の面積は山田寺の方が広かったのではないかと感じた。山田寺は東西回廊の内側の幅が77mある。
感恩寺と同じ東塔・西塔のある薬師寺は東西が100m以上もある。
場所柄決して広くはない境内だが、建物はかなり大きなものだったように思う。

感恩寺については忘れへんうちに旅編1日目-5 感恩寺(カムンサ 감은사)址もどうぞ

※参考文献
「奇偉荘厳 山田寺展図録」(2007年 飛鳥資料館)
「日本建築史図集」(日本建築学会編 1980年新訂第1版 彰国社)